正月三が日は火葬場は休み……
当社も大晦日~1月2日まで受注を停止し全休
年末……各斎場や復元施設には本社、連結子会社、協力葬儀社、友好関係会社から葬儀待ちの預かり遺体がちょうど80人いる。
そんな彼等…
今、私の前で36人が棺桶の中で寝ている
彼等の体はここに居るのに
彼等はここに居ない………
この部屋は現世(うつしよ)と常世(とこよ)が、
理(ことわり)の約束の中で共存している
彼等の死に方は様々……
大勢の家族に看取られなから…
誰にも気付かれず…人知れずとか…
自ら命を捨てたり…
幸せに死ぬ事も…
哀しく死ぬ事も……もたらす結果は別として
人には選ぶ自由はある
全ての死に方に共通する事がある
死ぬ時は一人きりという事
私達の子会社に来た車に引かれた猫
銀杏並木の隅で死んだ猫……
みんな人知れず一人で死んで行った
私もそんな風に死んでいく……
7年前にはそう思っていた
でも、今は違う。
私は『選択』をした。
私には大切な仲間たちがいる。
私には私を大切にしてくれる仲間たちがいる
だからもう……寂しくない
みんなと居られるから…寂しくない……
私を必要としてくれる仲間がいるから
私を失いたくないと思ってくれる仲間がいるから……
だから私は幸せになる
仲間を幸せにする為に
私は幸せになる