死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

捨て子のために弾くピアノ

 

……捨てる縁、捨てられる縁…

 

「ボス~持って帰って来たよ」と

キャンディが「は~ぁー」とため息つきながら「遺骨」を持って帰って来た

 

昨日は火葬場で捨てられた“骨になった大きな子供”を連れ帰ったの

 

収骨で火葬(直葬)が終わり

「後お願いします。トイレ行ってきまーす」と言って母親は逃げちまったの ( ̄。 ̄;)

母親の居場所は(多分ヤバい)男の部屋なんだ

無理矢理押し付けると遺骨がどうなるか(・・;)

 

ま、代金は回収出来てるし、火葬場でのやり取り録音で「お願いします」ってキャンディに言った言質もあるし、警察にも遺棄届け出したから問題も無い

 

あとは、暫く経ったら「合葬墓」に埋葬してお終い(-ω-;)

 

 

ま、あれだ

色々あって仏さんになったこのにーちゃんf:id:however-down:20231114163026j:image

悪い事いっぱいやったんだろうな……

なんかね、遺体から(AIが)作った遺影を見ると親に捨てられるヤンキーの顔って似てるんだよ

 

そんな事考えてたらなんか哀れになってね

バイトちゃんに「斉礼中」の札をピアノのリボンパーティションに掛けさせて、ピアノの上にまだ温かい骨壷と遺影を置いて

1曲手向けに弾くか……

 

すると「ミスターロンリーが良いね」と横からキャンディが言う

 

  (私はこの動画の翻訳が一番好きだよ)

 

「どうよ、ピアノなんか真剣に聞いた事ないでしょ?私があんたの為だけに弾いてあげる、聞いたら良い友人がいる場所へ行きな」

 

そう写真を見ながら頭の中で言ったら

写真立ての中の、眉毛の無いにーちゃんは照れくさそうに微笑んだよ……

 

捨てる縁、捨てられる縁、それを拾う縁もある。

   短かかったけど、人生お疲れ様(^_^)ゞ

 

            ……桃子の日誌…