死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

桐生火葬場事件と残った遺骨の行方

 

読者の皆さんは

火葬後、骨上げの後に拾いきれない小さな遺骨は処理業者が集め、

貴金属を回収する所もある事をご存じでしょうか?

 

 

昨日、顴骨法要の後キャンディが

 

ボ~ス!!

 

「そういえば、ばあちゃんが着けていた指輪や、銀の奥歯の被せものってどうなったの」

と聞かれたけど、

 

私分からないから代わりに答えてと言われ、

 

 

「火葬場で残った遺骨と一緒に合葬していますよ」と、遺族に答えた

 

 

指輪や金銀の被せものや、埋め込まれたままのペースメーカー、体に残っている金属プレートなどの融点は1000度前後、火葬は1000度で行うから融けたりでバラバラ。

 

多分、装着部位付近にあるのだろうけど、何処にいったか分からなくなる場合がある

残った貴金属は遺品として遺族にわたすが、遺族の中には、「おまえら、かっぱらっただろ!」と云う人も居て……

 

 

遺族が、

こう言った質問や疑念を抱いても良いように

 

「身につけている指輪などの遺品を外しましょうか?」

 

と必ず確認する事をマニュアルで定めている

 

 

 

葬儀の後、キャンディが

「つまり、桐生火葬場事件」ですね?と………

 

ちょっと違うが、

私達が遺族に“遺体の貴金属を外しますか”?と確認する目的は合ってる

 

それに、そもそもキャンディは日本の神話時代~中世~近代に至る日本の風俗の研究に来ているのだから、津山30人殺し、桐生火葬場事件を知らないワケがない

 

 

読者の皆さんの中にも「桐生火葬場事件」をご存じの方がいるはず

 

 

早い話し、

昭和初期、群馬県桐生市にあった火葬場の職員が、遺体の金歯や体の一部分を切り取り売って利益を得る。

それが、職場ぐるみで行われていたのと、死体から脳髄液を採取していたり……

 

生焼けの遺体1000体以上を山中に埋めていた

 

更に調べると、他の火葬場でもやられて

現代でも遺体のプラチナの指輪などを盗んで逮捕される火葬場職員もいる。

私達「えた」の立場を更に悪くしたって事件

 

 

まあ、昔の火葬炉は遺体を網の上で焼くロストル型で

 


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  (これと非常ににているロストル型火炉)

 

遺骨もあまり回収出来ず

事件では、他の遺骨の一部を本人の遺骨と言って渡していた

 

 

今から数十年前までは、燃え残りを集めて合葬墓へと弔っていたけと、

現在は、業者が集めてチタンや希少金属を回収し、業者が弔うのが主流になっている。

 

 

キャンディに聞いた遺族は、ただ単純に行方を聞いただけだったけど、意地悪を目的としたクソ遺族も居て、火葬場職員も結構大変。

 

下手すりゃ訴訟問題にもなる

 

 

私もそんな集めた遺骨の残りを、業者が手厚く合葬し弔う所を見たけど

死んだ後も「都市鉱山」として利用されるワケで……複雑な気分になって帰ってきた

 

 

背中や関節にチタンなどの金属か入っている貴方、貴方は都市鉱山ですよヾ(^^ )

 

しかも今、チタン製品を使っている貴方!

そのチタンは死体鉱山からのモノかも( ̄0 ̄)

 

 

親鸞が呟いた「さも有りなん」っヤツだな

 

 

まあ…今度、キャンディや子供達を連れて見学にでも行くか…