死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

これが家族葬のあるべき姿 価値観の変化

 

………麗(うらら)ちゃんの施行日報……

 

先日の様な「僧侶などの宗教者は、暴利な布施を騙し取る詐欺師だ」と、マスコミ報道に看過されて突然、導師をキャンセルする変わった遺族もいれば、

そもそも最初から計画的に自由葬を選択する遺族もいて

 

昨日、銀座のクラブからウチに入社してくれた麗(うらら)ちゃんが担当している葬儀がそれに当たるかな?

 

55歳の父親が病気で亡くなり、コロナ騒ぎの再燃で親族関係は呼ばない。

集まる遺族は10人の血族と配偶者だけ

既に墓終いをしていて、父親の遺骨も自治体合葬墓に入るし、せっかく寺と無関係になったのにまたってのは避けたい……

それなら「当社雇用の坊主を使うか?」と提案したら、宗教はもういらないそうだ。

 

それを専務に相談すると

以前、ロリポップ常務が施行した家族水入らずの葬儀を提案、2秒で決まった。

 

 

故人を囲んで最後の晩ごはん(#^_^#)

誰一人泣いてる遺族は居ない

 

孫をトイレに連れて行った息子の奥さんが、隣の会場(ユニット)から微かにビッグバンドの演奏が聞こえる。

「あれは何ですか?」

『あれ、音楽葬でのミニコンサートです。お父様の葬儀でもすぐに出来ますよ?』と

……奥さんは兄弟達に話してその場で決まった

 

麗(うらら)ちゃんが伴奏して歌うワケには行かず、演奏が終わったばかりのギター弾き語りの女の子を連れて演奏。

 

奥さんは亡き旦那の手を握りリズムを取りながら………孫は膝の上…

夜遅くまで心置きなく水入らずの時間を過ごし、今朝、火葬場へ出発して行った


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コロナ騒ぎ以後、葬儀や埋葬に対する考え方が明らかに変わった

音楽葬は明らかに高額な料金が掛かるけど、布施するより安いからってその場で追加になったり、価値観すら変わってしまったのが分かる

 

この世の中の早い変化について行けない者は個人でも会社でも置いてきぼり……

 

本当に「脱皮しない蛇」は捨てられる。

貴方は大丈夫ですが………?

 

         …………桃子の日誌…