死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

お好きな音楽は何ですか?

 

故人が何時も聞いてた音楽は何ですか?

この質問から音楽葬は始まる

 

昨日日中と一昨日夜は友引絡みで通夜葬儀が無い。

そんな日……私達は斎場に宿泊している遺族にロビーコンサートを実施している。

 

最近、音楽葬は色々な葬儀社がやっているけど、ウチとの大きな違いは露骨に「歌」を歌うか?歌わないか?

そして葬儀後のミニコンサートも………

あらゆるジャンルね

 

殆どの葬儀社では弦楽四重奏クインテットなどだけど、当社はバンドやオーケストラも普通なんだよ。

 

 

一昨日は2ヶ所のロビーを持つ斎場で演奏された。

一つはロリポップ常務、もう一つは銀座クラブからきた麗(うらら)ちゃんがピアノの弾き語りのデモ演奏。

結局、二斎場の四遺族とも家族葬の通夜後に遺族と故人だけのコンサートの追加発注となった

 

私は移動中の車の中て麗ちゃんの弾き語りを聴いた。

麗ちゃんのピアノと、深い艶がある凜とした歌声は、あの夫妻と従業員を見捨てた冷たい私の心をも少しずつ温めていく

 

「ねぇ、私って冷たいヤツか?」

『大社長は優しいです!』

 

「そうか……」

随行秘書の希美ちゃんがそう言ってくれた。

 

洋楽から竹内まりやの「元気をだして」に変わったよ

希美ちゃんが麗ちゃんの譜面タブレットにリクエストしてくれたみたい


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こんな時、誰でも思い付く曲……でもこんな時は、1番心に響くんだよね

人生はあなたが思うほど悪くない

  早く元気出してあの笑顔を見せて

 

みんなが私を気に掛けてくれてる

 

さあ、無理にでも笑おう

前を向いてまた歩いて行くんだ

 

  それしか私には出来ないのだから………

 

           ………桃子の日誌…