なんか久しぶりに
自己嫌悪で吐き気がしてる。
昨日、「会社を買ってくれないか?」って頼まれていた会社経営者夫妻に正式に断った
以前、私と後輩社長は総務局お母さん社員を守る為、畑違いの旦那の会社を買って即、解散させた事があるが……
これとは背景も状況も全く違う。
夫妻とは8年くらい前に都内の異業種交流会で出会った。
この会社は従業員が 6 . 70人、地方都市にある製造業の会社で、バブル崩壊やリーマンショックも乗り切り、日本的経営で堅実に経営されていた
当時…私達は墓場利権抗争に一応勝って、会社組織を4皇役員で再構築している途中…経営方針や社員の福利厚生の考え方を、この夫妻の実際の行動から見習っていたんだよ。
だけど…この夫妻はバブル崩壊の時、社員のリストラをしなかった為、社員の平均年齢が高い……
更に給料の減価もしなかった為に、支払う給料が高いままで、更に定年退職者も多く退職金の支払い額が多く、最近では人件費が経営を強すきる殆ど圧迫、
製造コストの上昇やコロナ騒ぎの売り上げ減少もあり瀕死の状態。
資金が無いから業態を変化させる事も出来ない
そうなると銀行は融資を渋り、貸し剥がしを行う。まあ、銀行も商売だからそんなもんだ
それでいろんな所に投資やM&A先を探していてウチにも買収を頼みに来ていた。
この会社の負債は一億にも満たない……
一瞬私は心が揺れたけど、問題は買収した後の事だ。
この会社の最大の問題は人件費と言う「レガシーコスト」
この人件費をカットしなけりゃ私達の会社も危なくなる。
でも、給料や退職金を大幅にカットして、従業員の退職が相次いだ場合、業務が成り立たなくなるから簡単では無いんだよね。
いろんな事で世話になった会社だけど
「総裁決裁で買収はしない」と断った。
「色々ご迷惑をお掛けしました」と肩を落として帰る夫妻を、
お母さん顧問弁護士二人が玄関先まで見送り…私は隠れて窓から見送る
「何か方法があったのでは?」とか「これ連鎖倒産が起きるな」何て思ったら
猛烈な自己嫌悪が襲って来たよ
夕方、
最終決裁印を押そうと決裁書を見ると……
「総裁決裁で」の部分に、
後輩社長、専務、ロリポップ常務の訂正印が押されていて、「四役員の合意で」と書き直されていた。
嬉しかった………
………桃子の日誌…