死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

生理用品が買えない

 

昨日………学生支援物資を大阪のシングルマザー宅へ送った。

 

 

先週、“行き倒れ”のおっちゃんの民政葬を、自治体から随意契約で受注

 

珍しく行方不明届けが出ていて、所持品から素性が知れて、夜遅く大阪から遺族がやって来るとか

おかげでその日は徹夜 (o_ _)o

 

 

“関係者が見つかったのに民政葬なの?”と思ったら遺族も生活保護

 

おっちゃん4年殆ど前から行方不明で、

普通なら屁理屈付けて引き取り拒否、見事に捨てられるのだけど、

 

遺族家族を見て理解できた。

普通の奥さんと中学生の姉と弟。

 

 

珍しいんだよね……ハッキリ言って。

子供達も母親もこんな事になっている家族は、擦り切れるくらいスレてるのが殆どなんだよ。

 

 

まぁ、民政葬だから余計なお金は出てこない

 

 

故に…「おい住職、あなた聖職者だよね」

 


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    (鬼滅の刃 鬼舞辻無惨様 )

 

と、座禅会を喜捨してやってる曹洞宗の住職に電話

 

「たまには私達に喜捨してよ」と、私らしい可愛い恫喝の真似事をすると、

 


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                        (鬼滅の刃 響凱)

 

 

枕経、通夜、葬儀、顴骨法要に自分で自分に喜捨する形で(無料)やって来る事になった

 

 

……………その日の夕方…専務から電話。

「ももさん、あの親子に支援物資を送ってあげない…?」と……

 

 

私が専務に引き継いでから、娘さんが「生理用品一つ頂けませんか…?」と、優しそうではなしやすい専務に頼みに来たそうで

普通はそんなの頼みに来ないし、窓からコンビニの看板が見えるし……

 

 

あぁこれが「生理用品も買えない」ってやつかと、私も理解できた。

 

  「ワシは別に構わんよヾ(・ω・`)」

 

 

専務は生理用品を丸々二袋と「新品の下着」三枚、生理痛の薬一箱をプレゼントした。

 

 

専務は「民政葬の話し」とお母さんだけを呼んで、当社のコロナ騒ぎの取り組みを説明し、家の家計を聞いた。

 

 

   頑張ってるね~

     このお母さん

 

非正規リストラで旦那の頭が壊れ逃げた後、お母さんはパートとバイトの掛け持ち為ていたみたい(裏は取れた。旦那の生命保険は失踪前に解約)

 

だけどコロナ騒ぎで二つとも解雇され

再就職も出来なくて、生活保護を貰っていると言うベタのスタンダードだ。

 

姉は受験生で、公立高校へ入学出来そうで弟も大丈夫。

 

だから暫くの間、支援物資を送る事にして、銀座クラブのママに「大阪で普通の正社員の仕事がないか?」と探して貰い…

 

さすが顔が広い(≧∇≦)b

ママのコネで直ぐ見つかったよ ( ̄0 ̄)

 

 

生理用品は、今回こちらに来る事になって、みんなで交通費を出し合ったからかも…済みません…と言っていた

 

まあ、生活保護で贅沢しなくても子供達にお腹いっぱい食べさせるとそうなるな

 

 

厳しい意見もあるけど、

可哀想じゃん……お金も無くて、ひもじいの

 

 

帰りの新幹線代の為に

泊まってる斎場で受付のバイトを頼んで、バイト代を渡し…………

 

…………葬儀終了後、親子四人と就職先を紹介した銀座クラブのママ、役所に状況を説明するお母さん顧問弁護士とで帰っていった

 

全然、儲からない葬式だったな…ま、いっか

 

 

お母さんの入社日は明日だ

こんなに上手く行く人は少ないんだよお母さん。

 

 

 どうか子供達の為に努力して頂きたい……