「一緒に何処行く?
総裁と『死なば..もろともですよ』」
コレは…今朝、専務の作ってくれたお弁当に挟まっていたメモ…
………早朝…
ロリポップと2部長に復元した遺体を引き渡し…子供達の見守りもおわり…総務局へ
一足先に総務局にいたノエルちゃんは、にゃんこ達と集会していた
昨日は友引で、葬儀は無い。
専務は少し時間に余裕があり
昨日、後輩社長のお母さんが送ってくれた…コレ
『松茸』
『松茸ご飯』のお弁当を作ってくれていた
こんな時、私はワザと手伝わない。
『まだかな~』って感じで…子供の様に甘えさせてもらう…
彼女は仕方ないな~って『お母さん』になった表情を見せてくれる。
とっても嬉しそうな表情………
奥ではこの間の『音楽葬』のファイルを纏めていた。技術局で編集して遺族に渡す為だ。
自分のショパンの演奏を見ると
凄い表情でピアノを弾いてる私……
しかも演奏ラストの音が消える前から拍手と歓声が上がっている
私が拍手と歓声に気づいたのは、演奏ラスト後の数秒後……
自分の異常な集中力に、怖いと云うより気持ち悪くなりそうになる
しかし…それよりも
マリリンが指揮するオーケストラ…
私が自分世界に完全に閉じ込もっているのに、私の気分が次の楽章に切り替わるのを見抜き…
私の感情に完璧に同期してくれている。
これには完全に恐れ入った……
「何年一緒にやっていると思うヾ(^^ )」とマリリンは言ってたけど、こう云う事だった
しかも彼女達の演奏中の動きは…弓の角度まで完全にシンクロしていて…人間以外の者に
戦場で楽しく魂を集めるバルキリーに…
指揮者が人の感情を持つブリュンヒルデに本当に見えてくる……………
あの夜は……異常な夜だった…………
……………専務が「出来たよー」って…
「みんな体調に気を付けてねヾ(^^ )」ってお弁当を渡してくれた…………
…………只今、移動中…
専務が渡してくれたお弁当に、手紙が挟まっていたのに気付く……
「一緒に何処行く?
総裁と『死なば..もろともですよ』」
これは明らかに始祖社員の私達が『次の次元』移行した事を言っている。
お陰で灰の中に…新たに落ちた新たな気持ちに火が付いた……
撒かれた次の種が育つまで
まだ暫くは棘の道を歩かなければならない…
ボーッと生きているワケにはいかないのだ……
…………あの夜に参加していない
ボーッと生きていない女の子がいる……
ロリポップ常務だ
彼女は…
私と燃え尽きたオーケストラの各パートから更に上手いヤツを6人選び……
言葉巧みに誘って
今宵、自分が仕切り自分がピアノ演奏する「ショパンピアノ協奏曲1番」の最少単位のオケにする。
1番効率の良い方法だ…(σω-)。о゚
誰かが疲れても…
誰かが強引に起ち上がらせる。
「休ませる事などしない」これも私達だから……
…………ワルキューレ達の朝