死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

寺院墓地..改葬の玉砕戦

 

世の中はゴールデンウィーク

近年と言うか、特にコロナ騒ぎが始まってこのゴールデンウィークってね…墓終いや改葬(お墓の引っ越し)が多いんだよ

 

そんな世相を反映した記事がこれ

 

コロナ騒ぎ以前から「終活」ってのが流行り始めて以来、遺族や檀家が寺院や葬儀屋の聖域とも言える「墓場利権」に口を出すハードルが一気に下がったからね……

 

墓場利権とは人が亡くなる事で、葬儀後に何年もの期間に及んで発生するお金を得る権利

特に寺にとって重要な継続収入になるから失うと寺の経営が成り立た無くなる

 

だから……

「80歳すぎの住職が、先祖代々の墓を移すのは罰当たりだと諭すのです。『焦る必要はない。家族や親戚と相談しなさい』と、とにかく墓じまいを認めず、先送りするよう促されました」

話は平行線になったが、食い下がる大森さんに住職はこう言い放った。

「おたくのお墓にはお骨が10体も入っている。魂抜きの供養で一体20万円、墓を閉めるなら最低200万円はいただかないとなりません」

………と、

坊主の正体がバレるってワケだ。

 

当社で葬儀を施行した遺族の中にも「生活基盤が都内なのに菩提寺が遠方のド田舎」って方々やその反対ってのもあって結構トラブルになるんだよ。

言及記事の様に管理費が年一万円くらいの自治体などが運営している共同墓地ならそれでも良いけど、寺院墓地に先祖代々の墓がある場合そうもいかないからね…

 

まあ、遺骨ってのは遺族が所有しているワケで、どれだけ坊主がゴネても改葬許可申請書にハンコと署名する羽目になる。

それでもゴネ捲るとウチのお母さん顧問弁護士が出てきて「離檀料」すら貰えず、私達に泣きを入れる坊主もたまにいる

(当社で葬儀を施行すると49日まで顧問弁護士を無料で使えるから)

 

今年は私達が葬儀施行した遺族の中で既に3件の改葬と墓終いがあって、2件が揉めた

 

世間ではテレワークやらナンやら…働き方の改革が否応なしに押し寄せて来ている。

 

寺院だって宗教法人以前に利潤を求める営利企業とも言えるのだから

経営が成り立たず「無住の寺」になる寺は増え続けているし

この先、経営環境の変化に対応し、多角化経営が出来なければ、何百年もの歴史がある寺院だって倒産するんだよ。


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     「脱皮しない蛇は滅びる」

この法則は全て者達に影響を与えているんだ

 

寺の住職、潰れる前に早く気付け!!