死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

幸せの多様性

 

………Proof of The Man (人間の証明 )…

 

昨日専務と私は

杏奈ちゃん、杏奈ちゃん女の二人に『当社で預かってる「行き倒れの“おじちゃんの遺骨”」を、とある自治体の職員と共に無縁仏の合葬墓に埋葬する様に」と頼んだ

 

     さようなら

       おじちゃん…(^_^)ゞ

 

 

そんな事もあり専務達、社員の浄土真宗の尼僧とで一緒にお昼ご飯を食べていたら

 

「今年、何人逝くのかな?」って

 

で、専務が缶コーヒーを配ってるホームレスおじちゃん達の話しになった

 

 

昨日のおじちゃんもそうだけど、

彼らホームレスの人達は、発見された日の遥か前に段ボールやビニールシートの家の中で人知れず虹の橋を渡って行く

 

私(専務)ね、ホームレスの人に

「俺らってさ、骨になって『あぁ、人だった』って証明される」と言われた事があるんだけど……

妙にサッパリした~って顔で話すんだよ

 

案外、ホームレスは辛いって思っているのは私達の思い込みなのかもってね

アルミ缶や自動販売機の下に落ちてる小銭を拾っている時は辛いけど、彼らには帰る場所があって、数人だけど同じ境遇の友人もいる

 

少なくともそう言える彼らは「幸せ」なのかも知れない……そう専務は話した

 

「幸せ」ってね感じるものだから

   人の数だけ幸せの数もあるってね


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                      (映画  人間の証明 )

 

母さん、あのホームレスのおじちゃんどうしたでしょうね。

寒い段ボールの家で一人旅立ったあのおじちゃんですよ

 

そんな……人々におぼろげな記憶しか残さずとも、旅立つ瞬間が幸せならそれで良いんだ

 

       私はそう思う

 

          …………桃子の日誌…