死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

良かった..見つかったね

 

「元の姿に戻せますよ(^^)/」と言って復元代金を貰う手前、完璧に復元するのは当たり前の事。

 

先程1部長が連れて帰った、空を飛んだ抗不安薬代謝した匂いがするお母さん


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警察で旦那が身元の確認をしたけど、このままでは2人の子供達とは会わせられない

 

で、私がちぎれた体を並べていたら

「右手の小指のさき」がどこにも無いんだよ体にも刺さっていないし、納体袋にも無い。

 

技術局に作らせるか…?

  とも思ったけどやめた

 

管轄の強行犯係に電話して

「散歩中の親子が見つけたらヤバいかも?」

 

まあ…私が思ったのは

指がカラスに見つかって食べられてしまうって事なんだよ

       可哀想じゃん……

 

私も歳をとるにつれて考え方も変わる

もちろん空を飛んだり、ぶら下がったりはダメに決まってるけど

でもさ、既にその行動を終えた者に何を言っても届はしない。

 

だからね、

そんな人々が、自分で自分を終わらせる事で、全てが許され、背負い続けた重荷を降ろせたのなら

せめて私一人は

「お疲れさん…」ってその人々の全てを肯定しているんだよ

 

 

夜明け前

雨水を排水する側溝で小指が見つかったそうで、1部長が氷付けにして持って来た

 

「良かったね、見つかってヾ(^^ )」

 

私は

白装束に着替えたお母さんに小指を返し

 

             「長かった人生お疲れさま」

 

お母さんと別れのインスタントコーヒーを飲んだ……

 

          …………桃子の日誌…