死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

その日蓮式お題目で、死んだ子供とその母を救えるなどと思うなよ!!怒る2部長…!!

 

以前、書いた小児ホスピスの子が、今日の超早朝に亡くなる

 

 

 

早朝、私が1部長に引き渡す、首が伸びた遺体に死に装束を着せていたら

 

 

ロリポップ常務がその子の遺体を搬入して

 

「総裁、腹水抜いてあげて…」と

 

 

この子…の腹水で蛙腹

抗がん剤で髪の毛は無いし、顔も痩せていて死体とはいえよろしく無い。

 

頭をスキャンしてぴったりのウイッグを技術局に発注…

 

 

私が腹水抜いている間に

ロリポップ常務が、頬を膨らませ、子供らしい元気な顔にした。

 

 

 

「また新生児が死んだんだよね……」

 

 

「なにそれ?」

 

 

ロリポップ常務曰く…

先天的な障害で、産まれた6日後に急変して亡くなった赤ちゃん。

 

 

………すぐに2部長から

「ここで葬儀やるから運ぶ」とすぐ電話が来た……

 

最近、若い女の子の自殺死体とか続けてあったけど、

赤ちゃんや子供はしばらく無かった…

 

 

ロリポップ常務の遺体と入れ替わりに

 

 

2部長が、赤ちゃんを抱っこしたお母さんを連れて来た。


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チアノーゼが酷く……

 

『引き離される』と強く拒否するお母さんに

「必ず返す」と約束して…全身の色補正

 

 

お母さんは赤ちゃんを離さないだろうから…

 

ドライアイスを収納できる全身ベストを着せてドライアイスで被い……

 

お母さんに、保存と凍傷のリスクの説明

「自ら抱いていられるのは、通夜が始まる直前の納棺まで」だと告げてから返した。

 

 

2部長は間もなく両方の祖父母、坊主が枕経にやって来るから

 

「通夜直前まであのまま抱かせてあげないと、区切りが付かない」

と説明するそうだ。

 

特に坊主には

ウチの葬儀は、枕経と通夜と葬儀と納骨で寺が違う時が結構ある」とクギを刺す……

 

 

 

しかし考えてみれば

 

このお母さん、産まれてから赤ちゃんを抱いていないし、

あと4日間しか抱いて上げられないんだ……

 

 

その辺のトイレに捨てられる赤ちゃん、虐待される赤ちゃん

死んでも抱いて貰える赤ちゃん

 

何処で違いが出たのだろうか…

 

 

…………夜遅く…

本部復元室に戻って来ると……

 

ラブラドールを深夜バイトの女の子が

斎場内で散歩させていた。

 

 

ノエルちゃんが私の肩から降りると…

ラブラドールが、死者を統べるノエちゃんに挨拶する

 

 

「また赤ちゃん増えた」と……

 

ホールを見ると朝の若いお母さんと、40歳ちょっと過ぎのお母さんが、

死んだ我が赤ちゃんを抱いて話していた…

この年配夫婦のラブラドール

 

 

「さっき凄かったんですよ」と

この年配夫婦は日蓮宗の信徒で……

 

死んだ赤ちゃんを抱いているのは良くないと…

馬鹿な僧侶が強く母親に言ったので、担当の2部長が

 

「坊主!あんたにこの母子の何が判るの?」と人格から修業まで全否定して論破した。

 

私達が関わる遺族から全幅の信頼を得られるのは「何があっても死んだ者を守るから」だ

 


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     子供三人の葬儀……

           重苦しい

 

 

           ………………鬼子母神の重い実