最期のお別れ…
出棺の前に別れ花を入れるが…余計なモノを入れる遺族や友人がいる。
以前、棺に入れてもらっては困るモノに付いて書いたげと……
昨日の後輩社長が担当の告別式で
棺の中にサントリー『山崎12年』が入っていた。
酒瓶はこれで2本目
以前、封を切ってない剣菱の一升瓶が
死に装束で隠す様に死体の股ぐらに挟さまっていて…間一髪で発見した事がある。
この様な副葬品は
火葬炉の中でどうなるのかは…読者の皆さんも簡単に想像が付くハズ
なので……
私達は納棺直後に破れやすい薄い紙で、棺の蓋と棺を封印してある。
私達が席を外している間に、棺の封印破れで、中に何かした事が直ぐに判る様に……
今回は朝方、遺体の状態の確認の為に、蓋を開けようとした時に、封印の破れに気付き発見。控え室の後払い酒蔵庫あった酒だ
でも……このまま遺族に言って、山崎を下げてしまえば…みすみす利益が減る事になると考えた後輩社長は……
バイトの女の子に「小さめのプラスチックのコップ」を買って来させ遺族に
「瓶では不可だけど、プラスチックコップに入れ、ラップをし、判らない様に副葬品箱に入れてあげる事を提案
きっちり売り上げを増やしたヾ(^^ )
故人は酒好きな旦那で、肝臓がんによる肝不全で死んだ。
ガンで吞めなくなっても…「また、皆で呑もう!」と言ってた。
だから、顴骨法要が終わり……
……派手嫌いの真宗大谷派の坊主が帰った後、
グラスをここに居る人数分出し、旦那の遺骨を皆で囲み…酒も供えて…
「乾杯!!良い旅を!」
と…皆で杯をあげたそうだ。
まぁ浄土真宗だから旦那の魂は即、浄土へ往生してしまったハズだけど……
葬儀は死んだ者の為にあるのではない
生き残って…生き続ける者が「心に折を付ける」為にこそある
その具体的方法は人に寄って様々だ……
ただ……棺の中に酒瓶はやめようよ