死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

北から南 西から東

 

昨日は先日の赤ちゃんの通夜

暖かい最期の夜だった

 

 

通夜の早朝………

私は、先日の死産の赤ちゃんの遺体保全の為に斎場へ入った

 

 

すると…

 

赤ちゃん前に車いすの女の子が居て…

彼女はスフレさんの

 

 

 

優しく暖かい詩を

赤ちゃんに読んであげている

 

 

「何かしてあげたい…」そう思ったそうだ

 

 

 

死産した日、

お母さん顧問弁護士が上手く収めた様だけど、今、斎場には………

母親の実母と旦那の母親は居ない。

 

 

ここには

赤ちゃんのお母さん、旦那、実義の両父

父親同士は和解したけど母親同士はね……まぁ分かる気もする。

 

 

  種か畑か農薬か……

    誰も証明など出来ないのに

 

とりあえず、

おばさん二人が居なければ丸くなるのだ。

 

 

 

担当のキャンディは、

そんな状況にショックを受けたけど、気丈に朝ご飯を作っている。

 

 

 

昨日、葬儀は何宗で行うかで揉めた

キリスト教と仏教

 

参列するのは四人だけなのに…くだらんね

 

 

彼女が「洗礼を受けていない赤ちゃんの行き先は聖書にハッキリ記載されていない」

 

 

それに………

 

There are many paths at the skirts of a moutain, which lead to the top.
But the moon we all see at the the top of the sky is the same one .(こんな感じか…?)

 

「分け登る麓の道は多けれど 同じ高嶺の月を見るかな」……一休

 

だから仏教…

 

 

母方の父の

浄土真宗(西)で行うのが良いでしょうと…

 

イエズス会カトリックのキャンディが言うから仏式…そう決まった

 

 

 

   北から南 西から東……

     風も変われば事態も変わる

 

 

 無量寿 無量光そのもののこの子には

     阿弥陀如来の慈愛が相応しい

 

 

 

キャンディの作る朝ご飯は和食。

何の変哲も無い普通の…でも真心の和食

 

 

赤ちゃんは「豊葦原の瑞穂の国」で生まれた最高に素晴らしい子

 

皆で異国の女の子の作る

真心の朝ご飯を食べようじゃないか


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今日……分子へと姿を変えるこの子が、この世に生を受けた証として

 

 

 誰一人、これ以上傷付く事が無い様

  死んで生まれて来た優しいこの子の為に