死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

三途の川の渡り方

 

………三途の川に掛かる虹の橋…

 

長年子供が欲しくて…やっと授かったのに、お腹の中て既に亡くなった赤ちゃんを産む……

その悲しみは子供を産んだ事が無い私には理解出来ない。

 

日曜日、そんな生きて産まれてこれなかった赤ちゃんが産科の医院長の紹介でやって来た

 

旦那と様々な打ち合わせも終わったんだけど、母親を抜きにして決めると母親が絶対納得しないんだよね……

なので赤ちゃんを氷温霊安室に安置し、今回、ウチが雇用している (単立僧侶) 浄土真宗の尼僧も同行し母親の回復室を訪問した

(既に墓終い済みで菩提寺は無い。故にウチの僧侶を使った為)

 

お母さんは放心状態で涙も出ない

だから尼僧に赤ちゃんの行く末について話しをさせたよ

 

この世の全ての生き物は、綺麗な花畑の此岸(しがん)の中を流れる“三途の川”に掛かっている「橋」を渡り、天寿を全うした全ての者が浄土へ行きます

      「信心即往生」「往生即成仏」

それは法蔵菩薩四十八願はすべて成就されて、阿弥陀仏に成られたからです

赤ちゃんは仏になり、橋のたもとで “天寿を全うした” ご両親を待っています

 

と……仏教の通説から少しズレた「その後」を、説教するわけでも無く、諭すわけでも無く、涙しながら口にする

お母さんは…堰を切った様に気持ちを露わにし、尼僧はただただ話しを聴く……


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結局、葬儀はお母さんの希望の通り退院してから夫婦と双方の両親だけで執り行う様に日程を変更したの

 

良かったよ尼僧を連れて行って (°° ;)

おかげて夫婦に心の整理と準備が出来る時間が出来た。最初は全てを退院前に済まそうとしていたから

 

この遺族に話した内容は先日、キャンディと尼僧、牧師、ウチに出向している曹洞宗の雲水が話した結果なんだよね

伴侶動物..葬送方法の確立に向けて - 死体を愛する小娘社長の日記

 

特に「またあの世で遭いたい」って強く願っている菩提寺のない遺族、動物家族の遺族に話そうって事になった

 

ポイントは「三途の川の渡り方」「亡くなった者達との再会出来る」って事

 

そもそも三途の川は、歩いたり泳いだり徳の高い人は橋を渡ったり、それがいつの間にかに舟だの、渡し賃の六文銭(約200円)が必要とかに変わっていったんだよ

 

その時に「虹の橋の話」は使い安いし、虹の橋って言うより「橋」の方が殆どの事象に対応できる

49日まで旅をする仏教宗派では旅の最後に来る所とかね

 

宗教は故人や遺族に心の安祥をもたらさなければ、心の弱った者から金品を搾取するゲスだと思うし

宗門、宗旨、宗派……それぞれに教えがあって、それに拘る僧侶も多いけど何か違わないかい?

  特に仏教者、拘るって良い事なのかい?

 

       私はそう思う

 

           ………桃子の日誌…