人も動物達も
幸せを感じる事が出来るもの……
『自分が必要とされている人間だと気付く』事だ。
この間、どうしても長期休職(退職)した寝たきりの身体障害者社員の能力が必要で……
最期の納品…身障者のお兄さん、忘れないよ…本当にありがとう - 死体を愛する小娘社長の日記
入院したまま復職してもらった
病室に入ると…上を向いたままの
見慣れた顔があった
今回、1部長が上手く受注した音楽葬が
『白鳥の湖』
ミニコンサートで演奏する事になっているのだけど、全て演奏すると似た曲が2時間半…
映像の時間は約25分殆どで編集が必要。
シンクロを後任や私達がやっても
何かしっくりこない……
それで…もう時間も無く、
全員一致で復職のお願いをする事に決まった
それ位、彼の才能は凄い……………
母親に様子を聞くと
『あれから元気がない』そうで…
『いつまで出来るか判らない。それでも良いのならお願いします』と言われた
確かに仕事が彼の余命を縮めるかもしれない…なので自分勝手に死なない様に、吃音ラボ長と同じ『役員』として働いて貰う。
無論それだけが理由ではない
彼の目を見ると『専務』を探している様だが、今日彼女は別の金儲けに忙しい。
後から一人で来るだろう。
契約書の読み合わせをし………
最終章
『役員は総裁の許可無く死んではならない』とあり……
私の許可無く勝手に死ねないよ。これは業務命令だよ、良いね?
………彼は泣いていた。
本当に、自分は社会に必要な人間だと気付いたからだ
彼は死なない。
ウチの彼は『権利』など主張せず
『幸せになる為にお宝』を手にした
どこぞで寝たきりの『権利を主張』する二人には絶対に味わう事が出来ない幸せだ。
彼の人生がもっともっと豊かになる様…
私達は心から願う