死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

歌い手に要求する「力量と才能」オーディションと当社の音楽葬

 

昨日の夕方は……

当社のソプラノのオーディション。

 

 

総務子会社には、クリスタルの神の声のリリックコロラトゥーラソプラノの女の子が2人いるけれど……

 

人の様々な感情を表現する為に重要なメゾ~ソプラノの首席歌手が9月に留学する為…

この間から伝手を使って、葬式もやる声楽の女子学生を集めていた。

 

 

 

貸しスタジオに向かう車の中で、朝鮮人のステッカーを見てムカムカして思わず記事にしてしまったが…

それでも気が治まらない

 

なので採点が客観性に欠けていて、かなり厳しく嫌みったらしいが、

 

それが女の職場ってもんだ。

 

 

椅子に座ると…

私の機嫌が悪いのを察知した演奏部長が

ちょっと総裁見てみ…アレ持っといで』って目配せして…

部員の女の子が『冷茶』を『ははぁ~(o_ _)o』って持ってきたが………

 

直後に入ってきた…直葬の葬儀代金が焦げ付きそうで、もっと機嫌の悪いロリポップ常務のいじわる~い顔を見て……私より先に出す( -_-)o

 

すると……

総裁、鬼(専務)の居ぬ間だよ~ん』とコンビニで買って来てくれた『鶏のから揚げ』をいっぱい出してくれた…おぉイイ奴だ♪(´ε` )

 

少し機嫌が治った所でオーディションが始まる。

 

今日の参加者は6人

某、音楽課がある大学の女の子学生

 

試験曲はヘンデルの『私を泣かせてください』。

 

 


ヘンデル:歌劇「リナルド」からアリア Lascia ch'io pianga (Handel)

 

この曲は音楽葬の葬儀開始直前のハートキャッチによく使う重要な曲。

自分の湧き上がる感情を声と体で表現する


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みんな上手いけど…

なんか…記憶に残らない。

 

 

ウチの音楽葬は超高額

だから演奏が本職の歌手やバンド、楽団より上手かったり、匹敵するのは当然。

更に、演奏に至るまでの人件費が高いから。

 

 

なので

カラオケ『上手いね』では済まない。

またテクニックを駆使して歌いあげる…とも違う

 

 

リリックコロラトゥーラソプラノの2人は…

 

一人はナイフで切れそうなピーンと張り詰めた声……

もう一人は真冬の透き通った氷の冷たさを持つ声……

 

彼女達は

人の感情に真っ赤に焼けた鋭いナイフを刺す声

彼女達が歌うアリアは、全身にゾワーっと鳥肌が立つ。

彼女達には素養に基づく技法が必要だと思っている

 

 

しかし、メゾ~ソプラノは違う

私達が求めるメゾ~ソプラノは太い声と広い音域、歌詞に対する演技力、表現力で感情を激しく揺さぶるもの…泥臭さ、人間臭さを求める

 

歌が上手ければ良いわけではないし、テクニックが上手ければ良いわけでもない。

 

それらが、式中の映像に出て来る故人の感情と合致した時『次は何が始まるのだろう』と期待感が高まり…ますます引き込まれていく

 

献花の後の…最後の演奏で『紅白歌合戦』の大トリが歌いあげた時と同じ『すがすがしさ、潔さ』を持たせて初めて記憶に残る葬儀になる

 

 

だから欠点を技法で隠すのではなく、それらを歌の主人公の欠点や個性として表現するスペックが必要不可欠。

 

 

今回のオーディションで『ひざまずいて泣きながら』歌った女の子と、荒削りな女の子だけを採用する事にした。

 

 

残りの4人は、遥かに歌は上手いのに何で?って顔してる…

でも、それだけでは全くダメ。

 

 

プロって言うのは…

そのプロとして仕事か出来る事は当たり前

 

プロとは出来て当たり前の事象に+αが出来るか…?

プロの質とは+αの量をどれだけ積み上げる事が出来るか…?

そして、どれだけ『運』が味方をしているか…?

 

           プロは甘くない………