死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

もう..死ぬかも知れない貴方がすべき覚悟

 

昨日の夕方から

年長お子ちゃま役員の女の子を同行させ…

ある緩和病棟へ向かう

 

 

 

中国ウイルスも一息着いて、短時間なら面会出来るからと呼ばれた

 

 

 

お子ちゃま…

身長も営業2部長に追い付きそうで

 

  うっすらとメイクさせた顔は、

          もう大人っぽい

 

 

さすが……

専務の秘蔵っ子、オーダースーツを着た雰囲気には「知」が漂ってる

 

 

 

私達を呼んだのは40歳のお母さん

 

ST4の乳がん……

肝臓や骨…全身に転移している。

 

 

家族にも内緒で私達を呼ぶのは

抑えられない…ある思いがあるから………

 

 

 

…………面会も終わり…

 

ノエルちゃんが

バッグの中で引導を渡し

 

 

  告別の挨拶……

 

      さようなら……お母さん

 


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でも…今日はこれで終わりでは無い。

 

 

「ねぇ、モモねーちょっと」

 

『うん、分かってる…』

 

 

 

ナースステーションの引き継ぎ後、看護師長と面会。

 

 

 

面会の会話の録音を聴かせる………

 

 

師長は分かってくれた

お母さんの気持ち

 

 

       “死にたくないんだ”

 

 

死ぬ覚悟は出来た…

   これを繰り返す。

 

 

 

違うだろ……

 

お母さんがすべき覚悟は

肋骨が全て折れても、どんな姿になっても

 

 

 家族の為…

  自分の為に

 

 

 

   “一分一秒でも長く、強く

     生きて生きて生き抜く覚悟”

 

 

これだけだ。

 

 

 

………昨日、同じ様な読者さんもいたな…

 

 

だから

ホスピスのお母さんと、その読者さんへ……

 

 

賢い人は死に臨み 闇こそが正当であると知っているのに…
彼らの言葉が稲妻を 真っ二つにすることはなかった…

 

彼らは あの穏やかな夜の中へ挑む事なく流されて逝く事はない

 

彼らの甲斐なき行いが織りなす入江で あれほど明るく踊ったかも知れないと
最後の波ぎわで 叫んでいる無知な人たちよ

怒れ、怒るのだ 

死に向い消えて逝く光に

 

ディラン・トマス

 

 

   死に向い消えて逝く光に怒れ!

 

 

     そして…生きろ!!