死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

いのちの記憶

 

去年の今頃…

当社が施行した女の子の一周忌が、今日執り行われた

 

 

この葬儀は、下の引用記事に書いたが、二つも三つも悶着があり…

 

 

死んだ娘を抱いて通夜.葬儀を執り行うのは『酔狂』だと??坊主!!頭かち割るぞ!! - 死体を愛する小娘社長の日記

 

小さな…お手伝い券 - 死体を愛する小娘社長の日記

 

……思い出深い葬儀だった。

 

 

命日は家族だけで過ごしたいのと

年末も近く……

 

真言宗では『命日を過ぎて行う事は、1年分の「徳が腐る」』そうで…(~。~;)? 本日朝から法要を行った

 

 

葬儀の時は経済的な事情もあり

家族葬だったが、今回は規模を少し大きく…

 

 

遺族の心も、ある程度整理された様で…

 

小学校で担任だった教諭とクラスメート、院内学級の担任と緩解したクラスメートを呼んでいる。

 

 

 

数日前…

私達と担任2人とで打ち合わせの懇談。

院内学級の担任は修羅の道を歩き続け…更に明哲な女性になっていた

 

 

打ち合わせでは、スライドショーに写る同級生の保護者に顔が写る事に対する許可を貰った事の確認など

 

記憶に残る式にする為に……

 

 

 

あの…真言宗の生臭坊主の経と、回し焼香の後

 

前日まで悩んだが、生臭坊主ではなく…

 

 

私が、法句譬喩経(ほっくひゆきょう)にある、キサーゴータミーの話しから…

 

『生きてる子供は当然素晴らしい。そして死んだ子供も、そのままで最高に素晴らしい』

 

と云う事を……

 

 

院内学級の担任と遺族、参列した子供達に語った

 

 

 

………スライドショーが始まる

 

演奏部のヴォーカリストがピアノ弾で語る

 

画像には亡くなった子供の笑顔

友達との笑顔

赤ちゃんの頃からの…いのちの記憶

病気と真正面から戦った…いのちの記憶

 

 

彼女の短かった人生の価値を判断するのは、残った人々…だから

 

彼女の「輝くいのち」を全身で表現する……

 

 

 

 

 

最後に…

阿含経「第87経 愛生経」から

 

       「愛が苦しみを生む」

 

と云う事を、私が会葬者全員に対して話した

 

 

愛が深い故に

更に哀しみや苦しみを産む

 

でも、それは別れた者を心から愛した『証』『いのちの記憶』なのだ………

 

 

 

 

……先ほど一周忌が終わった。

 

私は去年…故人の妹ちゃんから『肩たたき券』をもらっている

 

ちょっと退屈し、ぐずっていたので…

『お姉ちゃんの肩をトントンして~』と肩たたき券を出した。

 

ハーイ( ^o^)ノって元気な返事……

 

 

『パパとママにもしてあげた?』と聞くと『いっぱいしてあげた』と嬉しそうに色々な話してくれた。

 

 

この家族は…この妹の放つ強い光に寄って『娘の死』と云う戻る事が出来ない現実を受け止め…

『死』と云う『折』の急カーブを曲がりきった

 


f:id:however-down:20191026130831j:image

 

 

  この家族に安祥あれ……

      私はそう心から願う