皆さん……
母親が…死んだ我が娘を抱いて通夜を執り行う事は酔狂で常識外れなのか?
生きていようが、死んでいようが親は親、娘は娘…親子に変わりない。
親が娘を何時までも手放したくない、少しでも長く一緒に居たいと思う事は、死んだ娘の為に成らないのだろうか?
それを諭さない父親や祖父母は常識が無いのかだろうか?
先日の女の子の通夜が自宅で施行された
入院が長く保険外診療も行っていてお金がないそうで……
専務が『自宅で家族水入らずの葬儀』を提案したからだ
夕方前に私が納棺の儀を執り行う為に自宅に訪問。
女の子の部屋では通夜葬儀は無理なので、私が抱いて降りリビングに敷いた布団に寝かせようとしたら……
お母さんが自分も抱きたそうに私を手伝う。
専務が…
『お母さん…今日一日、お母さんが抱いて過ごしますか?
ただし、明日の朝には何があっても棺に納めなければなりませんご理解下さい』
と告げ、納得の上で……お母さんとお父さんが交代で抱いて過ごす事になった。
通夜の時間になり私の運転手さんが住職を連れてやって来た時
専務が住職に事情を話したら…途端に不機嫌な顔をした。
経読、焼香が終わり…法話の時…
諸行は無常、亡くなった者に執着し過ぎるのはいけないと…
釈迦の話のキサーゴーダミーと辛子種の話をし始め
Episode15:子を亡くした母へブッダの教え——仏弟子キサーゴータミー | マハーヨーギー・ミッション 東京
だんだん興奮してきて、死んだ娘をいつまでも離さないのは、酔狂で常識とはかけ離れている、
お母さんに諭すのはお父さんと両親の役目。
何故、何時までも抱かせているのか?
と坊主の分際でお母さんとお父さん、祖父母の気持ちを考えず、生意気な事をぬかす………
それに伝えた事情が全く頭に入っていない。
この家族は娘が死んだ事を、娘の遺体を世話する事で受け入れた…
その上で最期の『心の折(おり)』をつける為に…抱いて過ごしている事がこの坊主には分からない。
遺族は怒られたみたいにションボリし、お母さんは、獲られまいとより強く娘を抱いている…
得意気に説法をしている住職に
私がキレる前に専務が
『あなたは本当に坊主なのか?』とキレた。
死者と遺族の気持ちを考えず、偉そうにくだらない釈迦の話をして、酔狂だと?
悲しみの深淵にいるお母さんを、あなた達の陳腐や経や説法なんかで救えると思うなよ!!
と別室で専務がギタギタに…強要もしていないのに土下座させていた。
遺族に『私は無能な僧侶です』と謝罪させ……
住職の寺は菩提寺でもなかったから
『今日でもう来なくて良いから、幾ら金欲しい?』と聞いたら
『お気持ちです』と言うので
千円札1枚渡して歩きで帰した。
ちゃんと釈迦の仏教を学び、人とはどんな性質を持っているのかを、修行と実体験から学んだ僧侶は全てを受け入れ理解しようと努力してくれる。
そんな坊主は数える殆どしか知らない。
悲しみから発露される、あらゆる行為を酔狂などと絶対に言わないのだ。
そんなやり取りを
オードブルを持って来てくれた私の大切な中華屋さんのお母さんが見ていて
『ももちゃん、後はおばちゃんに任せてね。やっぱりお父さんそっくりだよ……』と言われて不思議だった。
何故、母ではないのだろう……
私にはまだまだ父親の知らない部分があるようだ。
中華屋のお母さんは
『あら、メンコいね…』と亡くなった娘さんと妹を優しく撫でて給仕してくれていた…感謝しか言い様がない。
その後……あの坊主の代わりに、私が多用する真言宗の…奥さんに調教された『真の生臭さ坊主』を呼んだ。
家の中ではお父さんが亡き娘を抱いて、お母さんが妹を膝の上に乗せなから、楽しそうに笑いながらオードブルを食べている。
最期の晩餐だ……
いま、この家族を笑顔にしているのは中華屋さんのお母さんが作った晩ごはんだ。
その、何式か分からんが、あんたの経や聖書、説法や説教でこの家族を笑顔に出きるのか?
おい宗教者!!
あんた達が税金の免除までされて、この世に生きている価値は何なのだ?