今週のお題「読書の秋」
いま、あんたの目に、
おれは「十万ものキツネとおんなじ」だが、「仲よく」なると、
あんたは、おれにとって、
この世でたったひとりのひとに
なるし、おれは、あんたに
とって、かけがえのない
ものになるんだよ……
これは星の王子さまの『キツネ』の言葉。
『この世でたったひとりのひとになる』
この事を『縁起』と言う
『星の王子さま』は
私のお気に入りの小説でもあり葬儀での最期の挨拶に引用したり…
残された遺児達に語りかける為に使ったり
専務などは総務子会社に集うお子ちゃまに
『世の中の構造』
『友達を作るという事』
『事象の本質』
を、事ある度に、分かりやすく説明している。
この本には生きていく為に必要な哲学がキツネの言葉として書かれていて
聖書や経典などより現実的な哲学、道徳小説であり童話とも言える。
総務子会社はお母さんが遅い時間や変則的な時間で働く為、子供と接触する時間も少なく…
子会社の会議で、専務が中心になって子供達に『星の王子さま』をスタンダードに、いわゆる『躾・教育』を皆でやる。
友達や仲間になるとはどんな事なのか?
また、それはどの様なものなのか?
私達にとっても…
殺伐とした日々の生活や人間関係において考なければならない大切なことを子供達と伴に思い出させるきっかけになる
王子さまが地球にやって来る前に立ち寄った星に住む変な住人の話から『世渡り』を教え…
専務は子会社のお子ちゃま達がケンカすると、取っ組み合いになりそうになるまで、当人が飽きるまでケンカさせる。
すると、お子ちゃま達は
『自分の意見』をハッキリ述べるし、相手の上げ足を取る事も無く『相手の話を聞く』ようになってくれた。
そして……お互いを分かり合うではなく
『お互いは違う人』
『違う人だから考え方は違わなければならない』
『友や親友はこの様に努力し、時間をかけたからこそ深く理解することができる』
『その親交には永遠に責任を持たなければならない事』を
専務は根気よく話して聞かせる。
子供達は星の王子さまのように様々な事を自分の体と心で精一杯に実感していき…
『本当に大切なものは目に見えない』事を少しずつ理解していくのだ。
歩みは遅いけれど子供達は確実に自分で咀嚼し『自分』を手に入れて遠くまで行く事が出来そうだ。
しかも…スギナのように強くね
『星の王子さま』が伝えている
『たいせつなもの』は自分にとっての何なのか?を思い出させてくれる……
心で見なくっちゃ、ものごとは
よく見えないってことさ。かんじんなことは、
目に見えないんだよ。
皆さんにも目に見えない大切なもの…があるのです