大切な者を失い……
死別と云う事を思い知らされる場所
それは火葬場……
昨日、介助犬ユキちゃんのおばちゃんの親族の遺体が火葬された。
同じ時刻、
少し離れた火葬炉で
他の葬儀社が施行している遺体の火葬が執り行われている
親族と、喪主と思われるお母さん、小学6年生位の女の子と、中学生の制服を着た女の子が居て子供達が「パパーー」と号泣していた……
…………私達葬儀社は通常、火葬炉の前には立ち合わないのだけど
ユキちゃんの事もあり、炉の前まで同行したら、三密防止もありそんな姿が見えた…………
…………暫くして
火葬が終わり…拾骨の為に遺族を呼びに行った。
ふと見ると、先ほどの家族も火葬が終わって拾骨している
すると、喪主のお母さんが突然
ペタンと座り込んで大声て泣き始めた………
私達が受注した葬儀でも、たまに見る光景だ
たとえ死体でも
生前の姿がそのまま残って目の前にあるならば、縋り付いたり、目の前の者の死を受け入れない事も出来る
《インド ガンジス川 火葬中》
しかし……
火葬炉から骨だけになって出て来た故人を見ると
否応なしに
「死んだのだ」と云う現実を叩きつけられ…
心に途轍もない大きな穴が開く。
あのお母さんみたいにね………
でもね
死んだ夫は、今でも家族から愛されているのが分かったはず
死んだら捨てられる死体も有るのにね
二人の娘が
座り込んだお母さんにピッタリ寄り添ってる
おい、お父さん
死んだくらいでボサーッとしてられないよ。
自分が残した家族の為に
死んでも頑張れ
どうか………
この家族の「絆と幸せ」が
永遠に続きますように