昨日、NHKの番組『大廃業時代』を見た。
しかしまぁ…廃業コンサルタントのセミナーに出ている経営者の顔……ありゃ何だ?
番組でも言っていたけど
普通、廃業って云うのはある程度、資金等に余力がある時に会社や業界の将来を見据え、倒産する前に解散するのが常識だか……
あのセミナーに居た経営者の殆どは『既に手遅れ』って顔してる。
決められない、変化に対応出来ない経営者の典型例
力の無い取引先は連鎖倒産しかないな……
私の経営するホールディングスは
M&Aで急激に大きくなった
合併や連結した会社の殆どは、多分に漏れず借金まみれの手遅れだけど、
たかだか1千万単位の借金で倒産寸前になる様な零細葬儀社から、億単位の借金があった運送会社まであり……
即、借金返済後、有望な会社のみ合同会社として残し、
後は霊柩車や寝台車、斎場に使える不動産を取り込んだ後、全従業員もろとも廃業させた
連結される経営者の殆どは、社員の生活の為に廃業出来ないとか…
見栄っ張りでクリエイティブな『社長』に留まって良い理由を言う。
つまり会社を解散させて社長と呼ばれなくなるのが恥ずかしいって事
多分、番組での廃業コンサルタントのセミナーに出ていた殆どの経営者は、話を聞いただけで終わる
そして無理に経営を続けて大きな負債を抱えて倒産していく……
…………ウチにM&Aの申し込みをした社長を、
私と後輩社長の代理の肩書を付けた総務局の社員が、最初に会ってからM&Aの決裁まで約半日。
当社の意思決定は早い。
買収申し出の社内を見れば経営、経理の状態は分かるからだ。
それに比べ、買い取られる社長は、この期に及んでも…『決められない』
これでは救いようが無い……
また、後継者が居ない為に廃業する中小企業も多く
2025年までに中小企業の廃業で650万人が仕事を失う。
それもこれも体力や資金等に余力が有る時に廃業を決められず、
全てがギリギリ過ぎて、会社が従業員の再就職を斡旋する余力が無くなっているからだ。
だから今のウチに政府は
同時に……
M&Aを行った中小企業にはそれに伴う給付金を出し統合を促したり。
中小企業が倒産した場合、債務の一部の支払い免除を行う事で
銀行に債務回収不能の危機感を植えつけ、銀行主導で中小企業のM&Aを進める……など
いまから対策を始めないと
本当にヤバい事になるかも知れないし
経営者も社長の肩書にしがみ続ける空しい考えを捨てて、脱皮しなければ生き残る事は出来ないと私は思う