死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

音大..藝大に進学すると云う事…父の心配、娘の晴れ姿

 

昨日…いつもいつも

北海道から美味しい食材を送ってくれる(当然、お返しはしてる)

(時間分割)契約社員の女の子の親御さんが、総務局に挨拶に来てくれた。

 

ご夫妻は私の経営本部に来た事があるが、総務局は初めて。

 

 

多分に洩れずカオスのスタンダードに驚いていた。

 

 

彼女は……

 

ピアノ

エレクトーン

ガホン

パーカッション

アコースティックギターを弾きこなし

更にポップスヴォーカルを平気でこなす……

 


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当社の数少ないコンサートマスターの1人。

某音大の卒業生

 

 

 

ご夫妻の旦那さんは、北海道で中規模の会社を経営している社長さん

 

娘が音大に進学するのは大反対だったけど、周りに押し切られてしまったそうだ。

 

 

 

音大や藝大…芸術系の大学には問題がある

それは『就職先が無い』事。

 

 

それでも造形や絵画系の学部ならまだあるけれど

音楽系は殆ど…いや、全く無い。

当然、オーケストラの入団など夢のまた夢。

 

 

元来、芸術系の大学は、昔の『徒弟制度』に近く、芸を覚えたら師匠の元を離れて独立…

個人事業主』になるって事になる。

 

だから音大藝大などに進学する事は、就職浪人する事、一生正社員にはなれないかも知れない事を覚悟の上で進学しなければならなず

 

    芸で食べていくのは不可能に近い

 

 

現実はアニメの世界とは違うからね

 

 

この女の子契約社員のお父さんは、

就職先が見つからなければ自分の会社で働かせるつもりだったけど、周りの目もあり……

どうなるのか心配していて

 

 

娘が好きなピアノや音楽で自立出来たのが嬉しいのと、

ずーっと今の場所(総務局)に居続ける事が出来る様にって意味合いで、様々なモノを送ってくれている………

 

気が気じゃあないのだ……

 

 

 

…………昨日は彼女のピアノ演奏と、通夜後のアコースティックギターでの弾き語りがあって、専務がお父さんに声を掛けてやってきた

 

 

 

両親にとって初めて見る娘の晴れ姿……

 

彼女は葬式ではあるけれど、270人殆どの前で歌い……会葬者の涙を誘う。

 

 

お父さんは、

式場の後ろから感無量って顔で見てる

通夜ミニコンサート最後の曲…蛍の光でとうとう泣きじゃくってしまった

 

 

式場を娘と後にする時……

『どうかこれからも娘を宜しくお願い致します』

私と専務に深々と頭を下げ…照れくさそうにしている娘の3人で帰って行った。

 

 

彼女は可愛い娘から…

     お父さんの自慢の娘になった

 

 

 

季節は初秋……

初秋の北海道の味覚と云えば『シシャモ』

 

お父さん…

総務局だけでなく子会社全部が期待してるよ樺太シシャモじゃない、本当のシシャモ……

 

 

           これから総務局では各地の秋で溢れる……