死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

終わる命に…消えかけた光に怒れ!怒れ!

 

昨日の午後…

記事にも書いた従軍看護婦のばあちゃんに

 

however-down.hatenablog.com

 

   『ロリポップには内緒で来て欲しい』

 

と言われ…随行秘書の女の子と病院に訪問した。

 

 

このばあちゃんは『ガン』だけど、元気に長生きしていたが

もう…そろそろお別れの様だった

 

 

 

葬儀方法はロリポップに頼んだ通りに

彼女はとても優しく芯のある子、必ず会社の為になる子だから偉くしてあげて欲しい。

 

 

そして彼女は『死なば諸共で捨て身』のあなた(私の事)をとても心配している。

 

皆があなた(私)の事をとても大切にしているのに、あなたは自分をいとも簡単に棄てようとして大切にしない。

そんなんだと皆は、価値の無いものを大切にする馬鹿者という事になる。

指揮官先頭は当たり前だけど、もっとみんなに助けを求めなさい……

 

人生の最期に可愛い孫(ロリポップ)を私の所に寄こしてくれて感謝してます。

 

私の死後、彼女に渡して欲しい……

 

と手紙を預かり…

おばあちゃんと告別の挨拶をして別れた。

 

 

 

 

友や敵の屍を踏み付け

生きて帰る為に修羅を越えた人の話は、理路整然ではないけれど本質を語る。

 

団塊世代老害とは根本的に違う

 

ばあちゃんの目にはたゆかった穏やかな光が見えた。

 

 

 

 

ディラン・トマスの詩の一文がある

Do not go gentle into that good night

穏やかな夜に身を委ねてはいけない

 

賢い人は死に臨み 闇こそが正当であると知っているのに…
彼らの言葉が稲妻を 真っ二つにすることはなかった…
 
彼らは あの穏やかな夜の中へ挑む事なく流されて逝く事はない

彼らの甲斐なき行いが織りなす入江で あれほど明るく踊ったかも知れないと
最後の波ぎわで 叫んでいる無知な人たちよ 怒れ、怒るのだ 死に向い消えて逝く光に。

 

この詩は…このばあちゃんの戦場で迎えた青春時代の情景と感情によく似ている。

何度も自分に死が追って来ても、それに諍い、死んで行く者を叱咤し励まし…見捨て…生き抜いてきた

 

 

 

ばあちゃんはロリポップにとって1番長く関わった死に逝く人。

 

 

 

ばあちゃんは、自分が見た戦場で…

目の前で死んで逝く兵隊や同僚看護婦、見捨てたその

 

人が死に逝く時の顔

 

 

ロリポップがショックを受けると判っていて呼ばなかった様だ。

 

おとなしく夜の世界へ行くな、

老年は終わろうとする日に向かって燃え上がり、わめくべきだ。

怒れ、怒れ、消えかけた光に。


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まだ、このばあちゃんが死ぬのは早い。

 

終わる命に怒れ…ロリポップの為に…