様々な場所で様々な災害が突然起きる。
特に地震……
昨日、北海道の地震とは無関係に予定されていた総務直轄子会社の防災訓練だった。
総務直轄子会社には現在……
赤ちゃんから小学生まで6人の子供が過ごしている特異な会社。
だから、他の会社や学校とは違う防災計画を立て、避難手順も違う。
自分一人では避難が難しい子供達、ネコ達と文鳥を避難させる事を最優先した避難手順になっている
私達はロリポップが仲良しの従軍看護婦のばあちゃんを始め、戦場の修羅場から帰還出来た元兵隊や軍属と数多く接してきた。
彼らが言う一つの共通する教訓がある。
『生き延びる為には見捨てる事。誰かを助けるなら自分が犠牲になる事を覚悟の上で』
と言う事。
生き延びる為にはきれい事は通用しない。
避難手順には
もし……怪我で動けなくなった職員がいても、子供達の避難を優先し…『見捨てる事』
そして…火災などで救助に戻るのが危険な場合……生きていても『見捨てる事』
自分が動けなくなった時、子供達だけでもを逃がし生き延びさせる事と具体的に書いてある。
だからこそ…
この『避難手順の自己犠牲の項』が実行されない様……
見捨てられない様に、生き残る為の
『防災計画』を立て、実地訓練、机上訓練、を行い部屋の構造やモノの配置をその都度変えている
自分が何が何でも生き延びる事を放棄して犠牲になる事は…
自分の事を大切に思ってくれてる人達の気持ちを蔑ろにする事になるからだ
そして…子供達には
もし……親が2人とも死んでも…兄妹が死んでひとりぼっちになっても…
『何が何でも生き延びて大人になる事』と何度も言い聞かせ刷り込みを行っている。
『生きてこそ』なのだから……
災害は何時かからなずやってくる。
その時…他人を犠牲にし踏み付けでも生き残る業務命令を行うのは私と後輩社長。
一番、自己犠牲を選択しそうな優しい専務を守る。
それが私達の役目だから……