16日未明
津波注意報が関東沿岸にも発表され、1分後に総務局から当社規定に寄る「乙一号津波避難準備社令」を、河川から近い第三ラボに発令した
これ、
総務局正社員が出したのではないんだよね。
当社防災対策マニュアルに従ってどこぞの劇団員のアルバイト社員が躊躇せず出した。
更に、発令先の第三ラボではアルバイト社員2名、保安部社員1名で、故人と宿泊していた二遺族16名に、サバイバルリュックと救命胴衣を配布、子供2人と一緒にお泊まりしていたワンコに救命胴衣を着せてあげた。
ここまでで20分以内で完了
近くにいた後輩社長と保安犬の黒ラブカールちゃんが3ラボに、ロリポップ常務が総務局に到着して指揮を引き継いだ。
まあ日本では極端な被害も前災も何も無かったし、東京湾は注意報の範囲から外れていた為、落ち着いて100%マニュアル通りに出来たんだけどね
言い方に問題もあるけど
今回は良い実地訓練になった
今回、高く評価したのは「誰からの指示を待たず、規定に従い命令を出せた事」なんだ
私は東北震災直後に安置所に入って、その安置所での自治体職員や、この記事の
大槌町職員の「指示が無ければ不安で自ら行動を起こさない」
って事を絶対に回避しなければならないから
今回、アルバイト社員がいとも簡単に命令を出したのを見た、イマイチ自信が無い社員も「あれで出しても怒られないんだ」って変な自信がついたかも…それも良かった
総務局アルバイト劇団員と3ラボのアルバイト社員と保安部社員に私と後輩社長から合わせて一人現金6万円の金一封を手渡した
………全てを後輩社長とロリポップ常務に任せて施行へ……
葬儀が終わって、ひと段落してから後輩社長に連絡すると、遺族子供2人はライフジャケットに大喜びしてそのまま葬儀から火葬場に向かったそうだ…( ̄0 ̄)
そして一度出したサバイバルリュックとライフジャケットは手渡した人に進呈する規定。
新たにサバイバルリュックを作り命令は完結した
リュックには様々な非常食、火を使わなくてもお湯が沸くキット
アレルギー対応食、携帯トイレや生理用品、コーヒーなどの嗜好品……手回し発電のサイレン付ラジオ懐中電灯、ペットの高栄養食など
子供達のリュックにはお菓子がいっぱい。
この内容は少し重いけど、最悪、建物内で閉じ込められた時にも対応出来る様に想定されているんだよ
避難準備品を用意してない親族もいて、皆喜んで持って帰ってくれた (^^ゞ
まぁ日本が無事で何よりだったよ
ただ後輩社長が心配している事がある
ライフジャケットを着せられたポメラニアン…どう見ても水嫌いなのに、絶対ライフジャケットを着せられて子供達とお風呂だなってね
今回の騒ぎで1番の被害者はポメちゃんかも知れない(o_ _)o
………桃子の日誌…