よく……定年退職後のおじさんが仏教思想にかぶれる事がある。
ある日突然『空』とは!!
とかね……
まぁ、おじさんにもプライドがあるのだから私達の耳に入らなけれは『お好きにどうぞ』だけど…
これが新興宗教の信者で、私に『空を教えてやる』と語り始めた場合…二度と人前で語れない程の恥じをかくハメになる。
特に自分の教えを最もらしく科学的に説明しようと空を量子物理学の量子に例えると、
ロリポップに徹底的に論破されて、人間形成を全否定され、有害な欠陥人間という烙印を面と向かって言われて泣かされる。
彼女は理論物理学者だから尚更許せない
まぁ、この様な自分の人生を、自分で考える事を放棄した新興宗教の輩はほっといて、
『空』を語る人が必ず触れているのが
『般若心経』
よく寺院などでやっている『写経会』などで書かれていたり、
浄土真宗以外の宗派で必ず読まれる世界的にも超メジャーな経だ。
最初にはっきり言っておくけど……
『般若波羅蜜多心経』の262文字には何の力も無い。
『般若波羅蜜多心経』を一生懸命に唱える人の心に力がある。
『この世の全ての事象は空だ』と判っても、私達は煩悩ぐちゃぐちゃな世界(此岸)で生きねばならないのです。それが現実。
空に捕らわれ夢の中の、お花畑の世界を生きてはならないのです。
空に捕らわれ過ぎる病気を『空病』と言う(維摩経より)
そして般若心経は『無智亦無得(むちやくむとく)』これがわからないと理解したとは言えない。
智慧も悟も全て空だという事だ。
この先、数回に分けて宗教者ではない
『ももこ(私)的』な
『般若心経』の見解を書いていく。
タイトルの
仏説摩訶般若波羅蜜多心経
釈迦が説いた彼岸に至る為の偉大なる智慧(完成された智慧)の経と言う事。
更に簡単に言うと
『釈迦という兄ちゃんの、非常にお気楽に生きる方法が書かれた耳寄りなお経だよ~ん(^^)/』
と言う事。
ならば…得しそうだから読んでみる。
観自在菩薩
行深般若波羅蜜多時
照見五蘊皆空
度一切苦厄
観自在菩薩という修業者が、皆で
深淵な完全された知恵の修業中に
この世の全ての事象は『空』だという事が判り全ての苦難から解放された。
簡単に言うと…
(キラキラど派手な)観音菩薩(観音さま)が、チームの集会で、世の中を、超お気楽に生きる最高の方法はないか?と考えていたとき……
『おっ!何だ~この世の全ては空じゃん!(≧∇≦)b
嫌な事とか面倒くさい事とか悩むだけ無駄だね~(^^)/』
と腑に落ちて、脳内がお花畑になった
と言う事。
仏教者を含め宗教者は一番最後の呪文の音が全てと言う人も居るが、
私はここまでの文書に般若心経の全てが表現されていると思っている。
要は五蘊(照見五蘊皆空)は空だと理解さえすれば、脳内が、お花畑なると言う事だから。
五蘊(ごうん)とは
色(物体)
受(心の受け取り方)
想(受け取った事から考える事)
行(心の作用、行動)
識(認識する事)
と、言う事。
つまり生物は…
一つの体と
(目に見える物体)
四つの心の中
(目に見えないけど存在する物)の事…
これで出来ている。
仏教ではこれら全てを『空』と言っている。
仏教の『公理』だ。
『空』とは『色(存在)と無(存在しない)が同居している状態』の事。
コンピュータやIT関係の人ならば…
『量子コンピュータ』を思い浮かべて頂きたい。
通常のコンピュータの1ビットには
『0』か『1』
のどちらか1つしか入る事が出来ないけど
量子コンピュータでは
『0』と『1』が同居する事ができる。
『0=無』『1=色(存在)』が1ビットに同居できる。
この状態が『空』
在るから無くて、無いから在る…不思議に感じるけど…
この世(物理世界(時空))は本当に空なのだ。
空の詳しい解説と、釈迦が舎利子に説明するくだりは次回また。
追記
観音菩薩などの菩薩(修業する人)は、まだ煩悩から完全に解放されていないので、お洒落していると言う宗教者がいるけど、間違い。
菩薩は何処で何をするのでしょうか?
衆生の中で釈迦の教えを説いて人々を救うのですね。
貴方は汗臭いボロボロで歯も抜けてハゲた人が『私は仙人だ』と言っても、誰が信用して話を聞くの?
菩薩は着飾る事で、始めて衆生に話を聞いてもらえるのですよ。
見た目が100%だから……