死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

『妖精』の葬儀……宇宙(そら)の理(ことわり)

 

先日、胎児ちゃんの記事を書いた。

 

however-down.hatenablog.com

 

一昨日の深夜…私の自宅で

胎児ちゃんな崩れてしまった体を復元し復顔も終わった…

 

私の唯一の家族、にゃんこのノエちゃんも、邪魔する事なく…神妙な顔で私の横で見守っていた。

 

彼女(猫)は、赤ちゃんや胎児ちゃんの遺体を私が連れてくると…

ドライアイスで冷たいのに、私が帰って来るまで遺体の真横でずーっと守番をしてくれる…

遺体には絶対に手を出さない

 

 

通常…事故で顔が崩れてしまった遺体は、参考の為、遺族から写真を借りて修復する…

 

しかし、胎児ちゃんの場合…あるワケがない…

だから、母の遺してくれたアトラスと私の想像で顔を構築していく。

 

  当然、私の主観が入り込むので……

       まるで『妖精』の様になった。

 


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私達は母親から産まれ落ち外界に触れ…影響を受け『縁』が結ばれた瞬間、『人』になる…

 

そう………

この子は外界から隔離され…

誰からも影響を受けず…

両親から受け継いだDNAの設計のみで存在している妖精なのだ……

 

 

胎児ちゃんの為に呼んだ遺体搬送子会社の霊柩車が来る前に直轄子会社で葬儀を行う

 

小さな小さな棺を安置すると……

子会社の神猫達4匹も棺の四隅を取り囲む…

まるでエジプトの神バステトの儀式の様だ

 

 

…私は声に出して宇宙(そら)の理(ことわり)に祈る

 

 

すべての命を与える宇宙(そら)の理(ことわり)よ…


悲しみのうちにささげる私の祈りを聞き入れよ…


あなたに…

幼い命を委ねる。


世を去ったこの子が宇宙(そら)の理の中で

新たに生の喜びを味わうことができますように…


別離を悲しみ、信頼をもって理に従うわたしたちが、希望を抱いて、また理の縁の中で…
この子との再会のよろこびを見出すことができますように…………と

 

この子に仏教は似合わない……

 

 

 

いつの間にかに……私の後ろに子会社の社員とバイトの女の子が参列していた。

 

 

昨日の夕方…

胎児ちゃんの体は、少しの遺骨を遺し…分子に…

意識は…素粒子の海へと戻って行った…

 

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  この世のありとあらゆる生物は……

       『宇宙(そら)』へと戻っていく

 

炎は空に上がっていく


水は低いほうへ流れていく


すべては 自然のまま 
あるがままなのだ  

             法然上人

 

 それが…

  この宇宙に『存在』という形を持つ者の

             『理』だから………