死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が謙遜.誇大などせず、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

汚れっちまった悲しみは…倦怠のうちに死を夢む…

 

家族に直接伝えられていない病名もある

 

それは『敗血症』

 

昨日の日中、敵対関係(ライバル関係ではなく半戦争状態)にある葬儀社から電話があった。

 

技術保障所長の女の子が

『朝に某葬儀屋が病院に迎えに行って預かった遺体の全身に緑色腐敗網が出来た。

通夜まであと4日間もある

このままではメイクでカバー出来なくなると泣きの電話があったけど如何する?』

 

如何する………………

 

彼女のこの…如何するとは…

この仕事を請ける請けないと言う事ではない。

 

多分、この葬儀屋は遺族に全部で何十万円って葬儀を施行しているはずだから、追加料金は取れない。

しかも、自社で一時的に預かった時に起きた

 

だから、この葬儀屋の利益分からどれだけ巻き上げて圧迫するか?と言う事だ。

 

当然、『法外な値段をふっかけな、イヤなら請けないと言って請けなくていいよ(=^..^=)ミャー』

 

と私が答えたので……

 

彼女は遺体を1度復元所に移動させて処置。

ウン十万円の復元施行費と棺内の冷気循環器(当社オリジナル)の使用料を現金でむしり取ってきた(*´з`*)

 

所長の話だと

 

死亡診断書をみたら…

多臓器不全が死因で小腸腺がんと書いてあったけど……

多臓器不全を起こした敗血症(によるエンドトキシンショック)とは書かれてはいない

 

もう少しで遺体が膨らみ始めるところだったそうだ。

 

敗血症で血液内に細菌が前身に回った状態で死亡すると……

 

通常の死亡状態の約5倍以上のスピードで死体現象が進行したり現象がワープする。

 

この葬儀屋は死亡後の死斑の感じと死亡診断書の内容を見て早期に敗血症を疑わなければならないのに

 

呑気に布団に寝かせて、腹部と胸部、足元、頭部をドライアイスで冷やすだけだった。

 

冷蔵保存施設もない。

 

完全にこの葬儀屋と納棺師のミスだった。

 

 

 

外観が人の顔で無くなってしまった場合、通常は納体袋に入れたまま絶対に見せない

 

よく赤鬼.青鬼現象と呼ばれる膨れ上がった顔をみたら強烈なトラウマになる………

遺族は最後に見た故人の顔を覚えているからだ

 

それを様々な方法で寝ている顔や体に戻して

 

故人と遺族の美しい最後の思い出を作るのが私達の会社の仕事。

 

 

神戸でこの様な事件があった

 

乳児遺体の頭部にレジ袋、両親が葬儀会社を提訴

 

生後5か月で亡くなった次男の頭部にコンビニエンスストアのレジ袋をかぶせられ、精神的苦痛を受けたとして遺体を取り扱った葬儀会社「平安」(神戸市中央区)に220万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。

 

 2017年10月、自宅で睡眠中に突然呼吸をしなくなり、搬送先の病院で死亡が確認された。県警は司法解剖を実施し、事件性はないと判断した。恵さんが遺体を引き取った際、頭部全体に巻かれていた包帯を外したところ、コンビニのレジ袋がかぶせられているのを発見。平安側は体液が漏れ出すのを防ぐ目的でかぶせた、と説明したという。

 

      2018年5月21日読売新聞オンライン

 

司法解剖の後の遺体だけど、

解剖されたのは乳児、自宅に帰ったら包帯を外される可能性は高い。

 

ウチ以外の葬儀屋だと吸水性のジェルとキレイなビニールシートで抑えるのが普通。

だから最初にきちんと説明をしなければならない。

それでも、いきなりそんなのを見たらショックは大きい。

 

コンビニ袋など絶対に使ってはイケない

 

この施行をした納棺師は

    私達『エタ』の風上にも置けない

 

 

この両親にとって最悪な別れとなってしまった。

 

中原中也の詩……

 

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

 

汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革裘かはごろも
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

 

汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠けだいのうちに死を夢む

 

汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気おぢけづき
汚れつちまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

 

最愛の子供との別れは

      美しくなければならないのだ

 

 
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別れを美しいものにする…

 

それこそが、私達が存在できる理由だから