昨日、自宅祭壇で小さなボヤがあった
皆さんは葬儀の祭壇で
こんなの見た事有るはず
これ、“四華花” ってやつ
四華花を立てる習わしは
釈迦の死の悲しみで真っ白になった「沙羅双樹」に由来し
白い(又は白銀)四華花は、故人が死んでとっても悲しい気持ちを表している
《沙羅の花》
祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必滅の 理(ことわり)をあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし…………ってね
《日本の気候では沙羅の木は育たないので、夏椿の事を沙羅と言う》
盛者必滅の 理(ことわり)の象徴 “四華花” は
紙である故に良く燃える
昨日の夜遅くに当社受注の遺族宅の祭壇で、ボヤがあった ( ̄△ ̄)
こんな事は様々な葬儀屋で希にある。
風で揺れたり、位置がズレたり倒れたり…燭台のロウソクの炎で四華花に火が着いて…
「燃えてくれって形状と材質なので、小さいが勢いのある燃え方のボヤになる
私達が初めて出したボヤは
専務との出会い…専務のお母さんの葬式
なんと(゜o゜;)髪の毛の半分以上が先に火葬されていた(@_@)
彼女も火を消そうとしたら燭台が倒れてお母さんの頭に倒れて
髪の毛にツヤを出す為に塗ってあるワックス(馬油)に引火して燃え…
枕元に置いてある防火用水で消していた (他の葬儀屋ではこれで出火した事もある)
この専務のは“四華花”火事ではないけど、多いのは四華花とロウソクだ。
故に、夜になったらロウソクの火を消して、LEDロウソクに切り替え
線香も………
長巻き線香を点けて…
更に消火用に水を張ったバケツ三つを遺体の部屋と控え室に置いてある。
もちろん本物の燭台は持ち帰る。
しかし…今回の自宅安置では違った
私達が帰ってから「やっぱり本物が良い」と偉そうなオヤジが……封じた神棚からわざわざ中くらいのロウソクを持って来て、香炉の端に立てて火を点けようとして倒し、四華花に次々に燃え移ったそうた
ボヤを出した張本人
「仕切り屋の親戚オヤジ」は「自分は悪くない。悪いのは最初から本物のロウソクを立てなかったお前ら葬儀屋だ」とベラベラ喋る
なので………
故人に必要なのは、死者が食べる(食香)の線香の香りと煙で灯明は、光れば何でも良い
それに、この葬儀一切の決定権は喪主と施主。その指示での祭壇。
喪主との契約以外の事故なので、追加料金を顧問弁護士から請求させて頂きます。
と、連れて行ったお母さん顧問弁護士を紹介した
請求先は貴方じゃ無く喪主でよろしいですね?もう少しで大火事になる所でした
と釘を刺したら………
下を向いて黙ってしまった。
まぁ…請求などしないけど
読者の皆さんが関係するのは
仏壇と神棚。
結構あるんですよ
仏壇、神棚が火元のボヤ
「灯明の火」が燃えやすい物に燃え移る…
月命日で使った「焼香炭」から燃え移る…
気を付けなければ
余計な死人が大勢出るよ。
それでも良いのかい?
気を付けようね