死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

アルバム (#^_^#)

 

………古き良き昭和の家族…

 

一昨日、ばあちゃんが布団に寝ているじいちゃんの頬を撫でなから寂しそうに…でも何か吹っ切れたように清々しくも見えた

この感覚って何だろうか………

 

 

一昨日は4ラボ経由で技術局へ向かう

 

技術局で作らせていた、バラバラになり発見不能な故人の体のパーツを受け取りに入ると

『お、お疲れさまです!(;゚д゚)』と男の子社員達が直立不動になったぞ (°°  ;)


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    (音速雷撃隊

   コイツら、そんなに私が怖いのか?)

 

『お疲れさま~ヾ(^^ )』と……

 

テーブルの上を見ると、アルバムがあって遺影に使う写真を選んでたところだった

(バラバラとは別の故人)

 

でも、写真はいつも見る古い写真とは違う感じの背後の団地風景が写ってる

「このおじちゃんは昔、炭鉱で働いていたそうですよ」

『お~そうなんだ“炭住”の風景だ!(*^^*)』

 

写真はカラーで、変色し顔も少し怖い表情

しかもこの年代の男の人ってか写真を撮ると、真顔で、気を付けに近い感じで立ち、腕を後ろに組んでいるポーズが多いの

 

 このじいちゃんもそんな感じヾ(^^ )

     でもそれが凄い可愛いんだよね

 

 

あ!赤ちゃんを抱っこしてる…奥さんも一緒

 

次を捲ると

ランドセルを背負った男の子と写ってる(^^ )

 

花火をしたり……

三輪車を押したり

 

今度は病院で赤ちゃんを抱いたじいちゃんと、お兄ちゃんになった男の子。

運動会や学芸会の写真

 

ある時、風景や雰囲気がガラッと変わる

閉山かな……?

 

この頃から写真が減って最近のは全く無い……

まあ、子供達が大きくなると家族写真も撮らなくなるから…なんかガッカリ ( -_-)o

 

『画像ってこれだけなん?』

 

「はい、無いです!!

なのでモノクロ写真に着色してAIで年齢より若く加工します!」と

 

私、そんな意味で聞いてないって… (o_ _)o

 

で、写真をよく見ると、手はゴツゴツで爪は石炭で黒く染まっていて、頬はテカテカで深いシワが刻まれている (・・;)

それが年月が過ぎる程深く濃くなるの

 

しかし、体一つで家族を養っている「じいちゃん」の目はとっても優しい。どうしてこんな目が出来るのかってくらい優しい目なんだ

 

      なんかさ…羨ましくなったよ

 

素晴らしい家族の記録だった

 

………………

私が数人の仏さんの復元施行とロビーピアノ演奏の為に1ラボに入ると

控え室でばあちゃんが、布団に寝ているじいちゃんの頬を撫でてる。寂しそうに、でも何か吹っ切れたように清々しく…

 

すると担当のマリウス部長と写真の息子さん夫婦と打ち合わせから戻って来た

おぉ~孫と…ひ孫までいる (=^..^=)

 

悲しそうなんだけど

皆、顔に幸せのツヤがあるの

 

良い家族達でじいちゃん幸せに逝けたんだね

それまで私はショパンを弾いていたけどやめた。このじいちゃん一家には似合わない。

 

このじいちゃんには

 

エルビス・プレスリー

   愛さずにはいられない」しか無いだろ

 

 じいちゃん、長い人生お疲れさまでした

 

そうそう!!一人で虹の橋を渡らない様に。ちゃんと家族を待っているんだよ~(#^_^#)

 

           ………桃子の日誌…