死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

子育て幽霊と竹田の子守唄..守るって事は難しい

 

今週の火曜日

夏休み期間の預かり保育の園児達が居る幼稚園の理事会に、オブザーバー参加するついでに読み聞かせ活動を行った。

 

幽霊の日 (四谷怪談の初演の日) で、せっかくだから「子育て幽霊」の話しをしようって、読み聞かせが上手い車いすの梨子ちゃんと“幽霊子育飴”を持って訪問した。


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子育て幽霊は

妊婦が亡くなってしまったけど、その棺桶の中で産まれた自分の子供に、彼女は彼岸に渡らず、


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     (こんな優しい目…幽霊画には殆ど無い)

 

六文の三途の川の渡し賃を使って水飴を買い自分の赤ちゃんを育てるって話し。

そして、話しに出てくる寺と飴屋は今も実在する

 

会場には20人以上の園児達と保育士、理事、理事長夫妻が居て、幽霊飴を砕いてみんなに配り……

梨子ちゃんが話を始める

 

 

以前、別の場所で話した時より読み聞かせの腕が上がってる。会場はシーンとなり彼女の語りを聞き入ってる。

最後に話をシメる前に

一緒に行ったギターの女の子に伴奏を頼んで初めて人前で「竹田の子守唄」を歌ったんた

 

話が終わる。

保育士達と理事達、理事長夫妻…それと手伝いに来てくれた梨子ママも泣いている………

 

………会議室で理事長がお礼と、

「何故、竹田の子守唄を選んだの?」と梨子ちゃんに聞いた。

『そうあって欲しい母親の気持ちと、自分の母親への感謝からです』

 

子育て幽霊の話しは「自分を犠牲にしても子供を守る」って事が書かれた話し

“竹田の子守唄”はそんな母親の心の中を良く表現している。

 

守りもいやがる ぼんからさきにゃ

雪もちらつくし 子も泣くし

 

ぼんがきたとて なにうれしかろか

たびらはなし おびはなし

 

この子よう泣く 守りをばいじる

守りも一日 やせるやら

はよも行きたや この在所こえて

向うに見えるは 親の家(うち)

向うに見えるは 親の家(うち)

子守人は自分を犠牲にして子守りをしている

 

自分の母親(梨子ママ) もそうだったのかな……ってね。

ただこれをあの子達の親の前では歌えない。様々な理由があるけれど、いつの時代もそうじゃ無い親は居るから

 

私達も生きている子供だけじゃ無く、亡くなってしまった子供を捨てる親を何人も見てるからね

 

ただ、竹田の子守唄や子育て幽霊の母親みたいであって貰いたい………

 

       ………心からそう願う

 

  私は…子供達に幸せであって欲しいんだ

 

           ………桃子の日誌…

 

追記

梨子ちゃんのお陰でこの幼稚園からコンサートの依頼を受注した