死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

路地裏の葬列

 

今日は会社が全休

家族や彼女がいる社員もいて、第一日曜日は全休にしている。

 

休日前日は私も早く帰って

ワンコやニャンコ達と晩ごはんを食べて、みんなでお風呂。

ワンコ達は私とジャグジーの浴槽の中

ノエちゃんと昌子ちゃん家族は、浴槽のふたの上でくつろぐ。

 

風呂に入りながらテレビをつけると「アド街」をやっていて…都内の路地裏特集だった

 

 

私は……

番組でやっていた路地裏を全部知っている

 

 

東京の古い街や都心付近

空襲の被害に遭わなかったり、空襲の被害に遭ったのに区画整理が済んでいない街では、プロボックスの寝台車や霊柩車でも入れない路地が数多ある

 

故に病院で死んだら、真っ直ぐ斎場へ故人をつれて来るのが普通。しかし、三分の一程の遺族が、

如何しても「故人を自宅へ連れて帰りたい」「お金がないから自宅で葬儀~」と言う。

 

仕方ないから孤独死や自殺以外の故人の場合、自宅へ連れ帰る (-ω-;)

 

 

一般会社員など人通りが少ない時間帯に連れて来るのだけど、

「縁起が悪い」と揉め事が起きない様に搬入路の全ての家に挨拶をしに行ったり…無理矢理自宅の中へ入るので結構大変

 

 

ただね…………

これら路地裏の住人は故人と昔からの知り合いだったり、それこそ戦時中に“隣組”だったりで近所の住人達が手伝いにやって来る

 

通夜までの間、ドライアイスを補充に行くのだけど、近所の住人達からの食べ物なんかがいっぱいあって、

「貴方達も朝ごはん食べて行きなさい」とか言われて馳走になったり……

 

日本語が話せる外国人は珍しく、開けっ広げで面白いキャンディは大人気。

なかなか帰って来ないと思ったら、両手いっぱいのお菓子や果物なんかを貰ってきて、

通夜後のアコーディオン演奏のオプション契約を取ってきたりヾ(^^ )

 

 

出棺の時

故人宅と離れていても、わざわざ玄関先に出て来て手を合わせてくれる………

 

  故人や遺族にとって

    暖かい別れの時になる

 


f:id:however-down:20210606115058j:image

 

 

この昭和の濃密な人間関係が残る場所が“路地裏”なんだ

 

まあ、

そんな濃密さが苦手な人々も居るのだけれど、我が演芸部長カナダ人のキャンディは大好き

 

 

今週も一人の江戸っ子住人が、路地裏を旅立って逝く……

 

 

  キャンディが奏でる

   アコーディオンの音色に乗って

 

 

…………さてと…

 

みんな!

今日は休みだよ(^^)/

 

 

     何して遊ぼうか?(*^o^*)