死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

ポケットの夢....

 

夜明け前……

 

黒塗りカミオン三台、マイクロバス二台のコンボイが遠方への出発の準備をしている

 

 

彼ら彼女らは

 「自分は誰よりも努力し幸せを掴んだ!」

 

そう堂々と胸を張って言える者達

 

 

 彼等の制服のポケットの中には

     幸せの欠片が沢山入っている

 

それは“青春の欠片”でもある…

 

 

 

彼ら楽隊の紋章は

 

 「燃え尽きた音符から飛び立つ

          ブルーバード」

 


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ファイヤーバードではない……

 

 

彼等は演奏する事、演奏して“凄い”と言われる事が好きで、実際に一目置かれたり…

 

でも上には上が居て

 

 

流れ流れて…当社に採用になるが、

更に私達複数のコンサートマスターにプライドを徹底的に砕かれ

 

辞めて行く人達が居る中

残る者皆、一人ド根性で演奏技法を確立する

 

 

そんな燃えカスから立ち上がった自分の演奏を遺族の前で披露した時

 

自分の小さな幸せの欠片を一つ……

相手のポケットにそっと忍ばせる事が出来る事に気付いた。だから青い鳥なんだ

 

 

彼らは今日…自らの努力を、

堂々と事情のある大勢の聴取者の前で語り、更に音楽を届ける為、出発する

 

 

 

  読者の皆さんの中にも必ず居るはず

 

他の事はいざ知らず、コレだけは他の者より血の滲む努力をしたと自慢出来る人がね。

 

それを心の糧として、今この時も努力している人達も読者の皆さんの中に有るはず

 

 

勿論それは、環境や周りの人々の助けもあっただろうが…でも、あなた個人が努力しなければなし得なかった結果。

 

だから自分は誰より努力したって自慢して言えるんだよ。

 

 

そんな人達を揶揄する者もいる

 

「自分は努力してきた」

「自分の努力で結果が出た」

「自分は努力できる特別な人間だ」と思っている時点で、まだ中二病に罹ったままの人だ

 

これらの人達は選民思想を持っているのでは?とか………

 

 

日本には「おかげ様」と言う神様が居るのだそうだが……

 

自己満足の努力ではなく、周り皆が認める努力が出来たならね……

言っても……いや、思っても良いのでは?

 

 

まあ、

そんな事を言っても分からんだろうね…………

 

 

………………

今日のコンボイの指令は

  自殺で旦那を亡くしたお母さん社員

 

 

彼女も自分の子供達の為…総務局に存在し続ける為、猛烈な努力をした人

 

正当な努力は裏切らない

彼女は既に課長だ

 

 

 

先ほどカミオンコンボイが出発して行った

私は拳を上げて見送り…

 

彼女達も白い手袋を履き、拳振り上げて出て行く…………

 


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そんな母親を二人の子供達も、拳を振り上げ見送っている

 

 

この子達にとって

お母さんは自分達の為に頑張ってくれる大好きな自慢のお母さんだ……

 

 

………またそんな事を言うと

重たい押し付けがましい母親って言われるのか……?