死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

「一音に命を棄てる!!」ドサ回りオーケストラの覚悟

 

……人が音に心揺さぶられ、感動するのは音楽だけではない。

 

 

私は……

アメリカへ資格習得に通っていた時、ケネディ宇宙センターでロケットの打ち上げを1番前の席で見た

 

あまりの音の大きさと、体中が振動し圧倒的で…素晴らし過ぎて…泣き崩れてしまった。

 

 

 

あれ程感動した事は後にも先にも無い。

 

五感の『音が聞こえる』そのものには潜在意識を激しく揺さぶる力がある。………

 

 

 

…………昨日の鮭の配給をした斎場では

自由音楽葬の告別式

 

 

エストロは技術局長

(当社はマエストラと呼称しない)

 

彼女は普段は着ない

身体のラインがハッキリ出るエロスーツ(燕尾)を着ている

 

 

彼女はこの日の1番最初のハートキャッチ曲『逆襲のシャア』のみ登壇、

しかもスクリーンの強い光で、後ろ姿の影絵となる。オーケストラは影すら判らない黒い塊。

 

 

しかし……彼女の影は、

まるで巨大ポリスクリーンに映る大自然と一人戦う様に指揮する……

 

全てをのみ込む様な映像と、身体の芯を震わせる音だけで

 

 

彼女とオーケストラは曲の導入部から主旋律の20秒で観客(会葬者)に万感の涙を溢れさせてみせた……

 

 

 

 

この告別式には見学者がいたそうで

開始1時間前くらいに某高校のブラスバンド顧問の先生と、生徒10人ほど………

 

時々、頼まれて指導に行っているのだけど、指導中に生徒と揉めて

 

明日の告別式で管弦楽の音楽葬があるから、見においで」となり、

開始1時間前くらいに顧問の先生と、学生10人ほどやって来た………

 

 

彼らも多分に漏れず

暗幕の後ろでへたり込んで泣いた

 

 

 

出棺後、ウチのオーケストラと懇談

 

 

生徒と顧問の先生は『自殺するのではないか?』

 

と心配になるくらい

演奏者や指導者としての人間形成ダメ出しされ……それでもまだダメ出しされたそうだ。

 

 

私達のオケやバンドはN響みたいな優等生ではない。

『ドサ回り』の歌手と同じで、甘い考え方で努力をしない演奏者や歌手には容赦が無い。

 

 

下手だった演奏者には、次の演奏の依頼は永遠に来ない。

 

正規コンサートマスター以外、使い捨ての随時契約奏者

練習の最中でもその場でクビになる

 

 

 

演奏デモを聞いて

 

『趣味なら良いけど、勝ちたいと言っているのにやる気が無いのが判る』

『ウチのソプラノはヘヴィメタルのボーカルの時、自分の声を潰して喋れなくなって帰ってくる』

『総裁(私)はピアノの弦を切る演奏をした』

私達は一音演奏者生命を棄てて演奏している』

 


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『貴方達の演奏では楽器が可哀想だから演奏するの辞めろ』と………

 

      ……………技術局長の随行秘書の記録

 

 

ウチのオケの連中は怒って帰り

 

 

生徒達は、しばらく技術局長にのび太君の様に宥め励まされてから帰って行ったそうだ

 

 

                  …………技術局長 談話

 

 

彼女たちオケが怒るのは当たり前。

私も彼らの演奏を聴いたが『耳が腐る』

 

生徒達は演奏のコツを聞いて、楽して演奏を上手くなろうとしている。

 

でも、彼らには全く伝わりはしないな……

 

よく商売や仕事が上手く行かなくなって、新興宗教やスピリチュアルや風水に逃げて、自ら努力する事を辞める。

持っと酷いのは最初から神頼みだ。

 

 

『何とかなる。
それは、やることをちゃんとやってる人のセリフ』……リトルミー

 

 

 

  全うな努力をしない者は何とか成らない

 

 

 

              …………Performance Warriors