死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

ペコポン人スーツが欲しい!人が変わる時

 

皆さんはペコポン人スーツをご存知でしょうか?


f:id:however-down:20200317130743j:image

      《アニメ ケロロ軍曹より》

 

地球を侵略しに来たケロロ小隊が、ペコポン人(地球人)に変身する時に装着するロボスーツ。マジンガーZの様にパイルダーオンする。

 

この様な物を本気で欲しがる女がいる。

  総務局の車いすの女の子だ…Σ(・ω・ノ)ノ

 

 

総務局の車いすに乗りっ放しの女の子……

 

『言葉よりも行動で』

 

 

彼女はこの無意識下にある総務局のド根性を……

 

ボーカリストが最高パフォーマンスを発揮出来る様に、楽器をボーカリストに合わせる為

『オクターブ+セント』でチューニングし、完璧を目指す行動から学んだそうだ。

 

 

きっかけが少し変わっているけど

彼女は毎日にゃんこ達にシッポとお尻で顔にマーキングされながら頑張り

 

今は総務局に無くては成らない存在になっている

 

 

そして彼女は、

一番生き方や考え方が変わった女の子だ………

 

 

 

………企業は従業員数に応じ、彼女達障害者を雇用しなければ成らないと云う法律がある《改正障害者雇用促進法

規定数に満たなければ罰金(納付金)を取られ、規定数に達していれば給付金がもらえる

 

彼女達から上がってくる給付金は

当社の障害者や障害者の会葬者の利便性向上のために使われている。

 

 

もちろん彼女にも使われていて

    現在、彼女には動く腕がある

 


f:id:however-down:20200317211044j:image

   《こんなの…産業用ロボットアーム》

 

 

当社の技術局は身体の欠損部位を作るだけでは無い。

音響効果や映像技術などを研究して、即、葬儀に応用している。

 

 

ここには、プログラマーが複数人在籍していて、彼女の事を聞いて技術局長に許可を取り購入。

彼女のパソコンとトラックボールに無線でつないで彼女の腕になっている。

 

 

彼女は、机にある飲み物を選び、木製のストローを入れてアームで掴み飲んだり、

お菓子をつまんて食べたり、初めて文字を書いたり、フォークでイチゴを一人で食べたり…

 

一人では何も出来なかった彼女は、天地がひっくり返る程、自由度が増したと言っていた……

 

 

 

………ある日

机に子供達が作ってくれたホットケーキをお皿に入れて、フォークで食べながらパソコン仕事をしていると

他の女の子が帰って来て

 

『美味しそう!』と言ったので

「ハイ!」と無意識にアームで掴んであげたそうだ。

 

『どーも(^^)/』と言って行ってしまったけど……

 

 

彼女はこの時初めて『お互い様』って事を理解したそうだ。

 

 

もちろん読み聞かせや、司会もお互い様だけど、

日常の中で、気軽に誰の助けも無く、やり取りが出来て『どーも!』とお礼を言われたから理解したと言っていた

 

 

皆でそんな話をしていると専務が

乙武洋匡氏が二足歩行に拘るのがわかるかも』


f:id:however-down:20200317232520j:image

 

と、ぼそっと言った。

 

 

車いす女の子は、一人で何かを始めて、一人で結果を出す事を諦めていた。

そして『ありがとう』と言う事に慣れていた。

 

 

読み聞かせや、司会担当で『自分も人の役に立てる』って事が分かり……

 

『どーも!』と何気なくお礼を言われた時、一人では何も出来ないけど、道具を上手く使えは、ギブアンドテイク…何でも出来る事に気が付いた。

 

この事でお母さんは寂しい様だけど……

 

 

人は何て事ない簡単な出来事で

     コロッと人間性が変わる

 

付き合う人も変わってしまう

彼女は同じ様な障害者の友人がいなくなった……

 

そのかわり介護者では無い、健常者の友人が増えたそうだ

 

 

 

私は何度も『他人を変える事は出来ない』と書いた。

でも、きっかけは与える事が出来る……

 

彼女の顔は皮脂が沢山でてツヤツヤだ。

これが齊藤一人氏が言う幸せのツヤ

 

 

…………この間

子供達とケロロ軍曹を見ていたそうで、その中で『ペコポン人スーツ』を発見する。


f:id:however-down:20200318004200j:image

 

皆がいる時『ペコポン人スーツあったらな~』って真顔で言う。

 

 

それにはアンタ長生きしなきゃね……

お母さんより先に死んだら絶対に手に出来ないよ

 

 

  長生きしなさい………

      これは私の命令だ

 

 

               ……………総裁命令