もう少しで東北の震災があった日
この震災で
私は被災地の遺体安置所で、様々な遺体処置を強制的に仕込まれ、後輩社長と出会い…私達の会社が胎動を始めた
…………昨日…
私は以前、大槌町職員と元防災担当や死んだ町長の無能を散々こき下ろした。
今回の番組は、新しい情報から作られた番組なので、少し考え方も変わるかと思ったけど…
情報が入って来ないから動けなかった…など、ウチの子供達でも言わない言い訳…
全く能天気に庁舎前にテーブルを出す平職員…
私は別に何も失ってはいないけど…
………上に立つ者の立場から見て
あまりの無能…特に上層部、防災課長が町長をやっている事に
“更に…頭に血が昇った”
報告書では防災意識の欠如などと言っているが
あれは……人災以外の何にものでも無い。
上層部の人間が部下を殺したと言っても過言では無い
地方にしろ国家にしろ
公務員というのは、上からの指示がなければ動かない。
私は遺体安置所での経験から、嫌と云う殆ど判らされた事だ
動けないでは無い、如何して良いか分からず、また、何かあった時の処分が怖くて独断では絶対動かない。
あの土地ならではかも知れないけれど、
『烏合の衆(カラスの群れ)』より程が悪い
故に、この様な事が起きた場合、上層部の行動、決断能力がその後のに起きる事象を左右する。
私達が庁舎から離れると、町中で町民の為に活動している消防の人達に申し訳ない…
………それなら、電源を喪失した庁舎には二人殆ど残し、あとの職員は高台の公民館に移動して本部を開設だろう……
2人なら屋上へ避難出来て全員死なずに済んだ
更に決められない『町長』が存在したから職員の命はそれで決定付けられ…………
9年経っても
お互いの心の傷を舐め合う職員
震災後、遺族の様子を報告しながら泣く職員
私は絶対にこの様なリーダーには成らない
………………私は遺体安置所で毛布に包まれたり、ビニールシートやそのままだったり…数多くの水死体を見た
映画「遺体 明日への十日間」より
毛布じゃない布に包まれた小さなかたまり…
何だろうと見ると腐敗が始まった赤ちゃんの死体…
鼻や口から血を流した子供の死体
苦しみながら死んだ年寄りの死体
海の…そう、漁港の生臭さい臭い…泥が腐った臭い……
猫や犬が…カラスに啄まれ
池みたいになった泥の中から伸びる、1本の真っ白い人の腕……
瓦礫の中から目を開き…
私を見ていた死んでるお母さん
空き家に盗みに入る人間……
人の弱った心につけ込み布教するキリスト教徒や新興宗教の信者……
被災者を引っ張り出して、耳が腐る音を聞かせる売名行為の自称ミュージシャン
土葬の墓地に向かう棺
大量の棺を積んで火葬場へ向かうトラック……
私は絶対あの光景を忘れない
私は絶対、社員の誰一人死なせはしない
だからこそ東海地震に備えるのだ
私にはその責任がある……