死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

大槌町「40人の死は問いかける」を見て…

 

もう少しで東北の震災があった日

 

この震災で

私は被災地の遺体安置所で、様々な遺体処置を強制的に仕込まれ、後輩社長と出会い…私達の会社が胎動を始めた

 

 

…………昨日…

NHK大槌町「40人の死は問いかける」を見た。

 

 

私は以前、大槌町職員と元防災担当や死んだ町長の無能を散々こき下ろした。

 

 

 

今回の番組は、新しい情報から作られた番組なので、少し考え方も変わるかと思ったけど…

 

情報が入って来ないから動けなかった…など、ウチの子供達でも言わない言い訳…

全く能天気に庁舎前にテーブルを出す平職員…

 

 

私は別に何も失ってはいないけど…

 

………上に立つ者の立場から見て

あまりの無能…特に上層部、防災課長が町長をやっている事に

 

    

      “更に…頭に血が昇った”

 

 

報告書では防災意識の欠如などと言っているが

 

あれは……人災以外の何にものでも無い。

上層部の人間が部下を殺したと言っても過言では無い

 

 

地方にしろ国家にしろ

公務員というのは、上からの指示がなければ動かない。

 

私は遺体安置所での経験から、嫌と云う殆ど判らされた事だ

 

 

動けないでは無い、如何して良いか分からず、また、何かあった時の処分が怖くて独断では絶対動かない。

 

あの土地ならではかも知れないけれど、

『烏合の衆(カラスの群れ)』より程が悪い

 

 

故に、この様な事が起きた場合、上層部の行動、決断能力がその後のに起きる事象を左右する。

 

私達が庁舎から離れると、町中で町民の為に活動している消防の人達に申し訳ない…

 

………それなら、電源を喪失した庁舎には二人殆ど残し、あとの職員は高台の公民館に移動して本部を開設だろう……

2人なら屋上へ避難出来て全員死なずに済んだ

 

更に決められない『町長』が存在したから職員の命はそれで決定付けられ…………

 

 

9年経っても

お互いの心の傷を舐め合う職員

震災後、遺族の様子を報告しながら泣く職員

 

 

 

  私は絶対にこの様なリーダーには成らない

 

 

 

………………私は遺体安置所で毛布に包まれたり、ビニールシートやそのままだったり…数多くの水死体を見た


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    映画「遺体 明日への十日間」より

 

 

毛布じゃない布に包まれた小さなかたまり…

何だろうと見ると腐敗が始まった赤ちゃんの死体…

 

 

鼻や口から血を流した子供の死体

 

苦しみながら死んだ年寄りの死体

 

 

 

海の…そう、漁港の生臭さい臭い…泥が腐った臭い……

 

猫や犬が…カラスに啄まれ

 

池みたいになった泥の中から伸びる、1本の真っ白い人の腕……

 

瓦礫の中から目を開き…

   私を見ていた死んでるお母さん

 

 

空き家に盗みに入る人間……

 

人の弱った心につけ込み布教するキリスト教徒や新興宗教の信者……

 

被災者を引っ張り出して、耳が腐る音を聞かせる売名行為の自称ミュージシャン

 

 

 

土葬の墓地に向かう棺

大量の棺を積んで火葬場へ向かうトラック……

 

 

     私は絶対あの光景を忘れない

 

  私は絶対、社員の誰一人死なせはしない

 

 

だからこそ東海地震に備えるのだ

 

       私にはその責任がある……