私は稀に
死ぬ直前の故人と会う事がある。
大概は牧師がバイトで臨終前に来れないプロテスタントの妄信者
私が聖書を読み、許しを請い…パンとワインを与え…
死んだら死水をとる。
…でも昨日は全く違う……
生前予約を貰った爺ちゃんの家族から
『死にそうな爺ちゃんが呼んでるから早く来て』
と電話があったので自宅へ向かう。
部屋入るとホントに爺ちゃん死ぬ寸前…
何故か私がエロ爺ちゃんの手を握り看取った
この爺ちゃんは元町工場の社長で、バブルと共に会社ははじけ飛び……娘婿の世話になり、末期癌の認知症
時々、娘さんの目を盗み
私やケアマネや介護スタッフに電話を掛けて呼びつけ、社長の様に私達を並べてワケのわからん事を偉そうに語る
おまけに私の尻や太ももを触り、手を握る色ボケジジイだ
色ボケにも『死』は公平に訪れる……
私が脱脂綿に水を含ませて飲ませると
間もなく息を引き取った
『息を引き取る』と言う様に
死ぬ時…息を吸って止まる
結局、声を掛けた者の中で、死ぬ前にやって来たのは私とケアマネジャーだけ
医者が最後の診察を行い…
私が清拭をやっていると
『私にもやらせて』とケアマネジャーが入ってきて、一緒に爺ちゃんを整えた
『いつものお説教かと思った………』
「私も…」
「葬儀屋は死んでから呼ぶものだ」
『昨日は普通だったのに…』
「そんなもんだよ…」
そう……世の中は簡単に出来てる
世の中は食うて糞して寝て起きて、さて、その後は、死ぬるばかりよ
……………一休
結局はこれだけなんだ……
ただ、私は妖精だからウンコなどしないけどね
『おい斎藤!ちょっと体を拭いてくれ』と
看護師と最期まで勘違いしていた色ボケ爺ちゃん
結局『生』の最期に…
私に生チンとタマタマと肛門を触らせやがった
喜んでいそうだけど
何処に行ったのか…その辺に居ない
この爺ちゃん、死んた婆ちゃんの所じゃなく
数多いる死んだ愛人の所にすっ飛んで行った様だな……最期までチンチンの欲望に忠実だった
この根性を仕事に使えば破産などしなかったろうに……
何はともあれ…
バイバイ爺ちゃん(^_^)/~
………おぉ、エンゼルケアも追加だってヾ(^^ )
よかったな爺ちゃん。
エンゼルケア(湯灌)には、爺ちゃんが好きな巨乳の技術局長がやって来る!
ただ……ウチのデリヘル代は高いぞ!