私には血は繫がっていないけど
お父さんお母さんと呼んでいる大切な両親がいる
この夫妻とお店の事になると
私は普通で居られない…
以前、私は初めて…
総裁として拒否権と業務命令の絶対権力を行使した
昨日の朝早、今日2部長が施行を担当する通夜の中華オードブルの確認電話を中華屋さんにしたら…
『お母さんが昨日からインフルエンザで起きあがれないから、店を休んでオードブルを作るから安心して』
とお父さんが言っている………
『桃さん、後から様子を見に行ったら…?』
と連絡があったけど……
そんなの直ぐ強引に予定を変更し、お店に行ったら……既に
技術ラボの副長が厨房に居た…Σ(・ω・ノ)ノ
『声が出なくても耳は聞こえるし
私は何でも出来る!!』
と言っている(吃音だから手話)
私より上手に野菜を切り、仕込みを手伝ってた
昨日彼女は休みだったけど、ラボ長から聞いて慌ててやってきた。
彼女もご夫妻の優しさに触れた一人…
彼女の荒んだ心を癒し、また笑える様にしたのはお父さん…
私も随行秘書の女の子と一緒に
お客さんに水を出し注文を取る…久しぶりにカウンターの仕事をした
運転手のおじちゃんも、コルクのヘルメットを被りスーパーカブで出前に行ってくれた
黙示録に以下の言葉がある
渇く者は来なさい。
いのちの水がほしい者は、それをただで受けなさい。
(黙示録22:17)
このご夫妻は『無償の愛』を皆に分け与える事が出来る数少ない『徳』を持つ人
だけど私も副長もご夫妻の無償の愛…
『自己犠牲』は絶対に受けたりはしない。
自己犠牲を強いて…ご夫妻に何かあったならば、私達は2度と立ち上がる事ができない心に傷を負う
私もラボ副長も
疲れて渇いて倒れていた時…
ご夫妻からの命の水をただで受け一人で立ち…また歩いた。
だから…ご夫妻が渇いたのなら、
今度は私とラボ副長が命の水を渡すのだ。
今日は総務子会社のお母さん社員がやってきて、お店を開けてオードブルを作る手伝いにやってきてくれる。
何としても店は潰さない。
私が女の意思にかけて絶対守りきる。
このご夫妻こそが
今の私や会社を産んだ原況なのだから……