『お前んとこのねーちゃん達、オマエに長々と明け方までコキ使われているのに何で辞めんのよ?
オマエの事だからヤツらの弱味でも握っているんだろ』
と………
『アンタと違ってカネにケチケチしていないからだ!ボケジジイ!殺して海に沈めてやるか?!』
先日の某葬儀社の社長と私との会話。
彼女たちの年収を考えなければ
まさに『社蓄』だ。
でも、誰ひとり辞めない理由は別にある
ウチの会社は
最低限、普通の遺体の着替えと納棺さえ出来れば
『不得意な事、嫌な事はやらなくても良い』
『得意な事だけやりましょう』だからだ。
例えば、専務を始め営業の6人は、
6人で考えた営業トークをおもしろ可笑しく実践し結果を出して営業をする事だけを行って
苦手な気持ちの悪いバラバラ、ぐちゃぐちゃ、鬼化、腐乱などの遺体は、一番最初に確認の為にチラッと見たらその後は見たり触ったりしなくても良い。
死体愛好者の技術の2人は、
死体を自分の芸術作品として仕上げて悦には入る事だけを行って
不得意なオプションをとり葬儀単価を上げる営業努力はしなくても良い。
それぞれ『やりたい事』『得意な事』だけをやるので成功体験が莫大に多く、また、それぞれの得意な事を、周りにあてにされるから自己重要感が満たされて、時間など関係無く楽しくなる。
以前『石の上にも三年』について書いた。
同じところに3年もいれば自分に向いているのか判るでしょ。向いていなきゃさっさと辞めなって事。
仕事だから仕方ないと向かない事、嫌な事を無理やり続けさせられると、
どんなに給料が高くてもイヤになって辞める……若しくは『うつ病』などになって最悪で過労死してしまう。
妖怪人間のおばさん議員が言っていた生産性が低下する
当然、一度は試してみるけれど向いていないと思ったら直ぐやめる。
失敗体験を積み重ねても変なトラウマになるだけ。生産性が落ちてしまう。
彼女たちは
ここをこう復元してくれれば、遺族にこう話しをして、こんなオプションサービスを附加できるから宜しくとか
新しくこんな復元方法を確立したから、応用営業してくれないか?とか協力しあう。
対立など一度もない。
自分の得意な事で頑張り、お互いをリスペクトするからだ。
今だ日本には『根性論・精神論』がまかり通る。
嫌な事を我慢して…我慢して…出来る様になって…後輩に教える時に…
『自分はこんなに苦労したのだからオマエも我慢しなければならない』と、いつの間にか
体育会系特有のパワハラが始まり、それが当たり前になって腐っていく。
もう根性や精神で何とかする時代は終わりを告げた。
上手く行かない事があるのなら意地を張らずに一度試しに止めてみては?
貴方に出来た盲点に気付くかもよ……