死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

お金と貯金は腐乱死体より強い!?

 

…桜咲く昼下がり………

 

昨日は遅れ気味だった変死体達の復元の為に本社斎場の復元室に缶詰め……

 

最近走らせ過ぎの運転手のおじちゃんは…

のんびりと…後ろで私が溢すお菓子カスの掃除をして…離れて見える桜を見ながらお茶と専務のお弁当。

 

反対に秘書の女の子は、私のスケジュールの整理と事務処理で眉間にシワを寄せながら、専務のお弁当を食べてる。

 

そして……

私の前には腐ってしまった40歳のおじちゃん。

 

 

この本社には、パーティションで区切られた遺体安置室がある。

 

 

大きな冷蔵室でも良いけど…

遺族が冷蔵室から出て来る故人を見るのはちょっと…連絡無しで来る遺族もいるから…

 

プラントでドライアイスを作り単純窒息しない様、気を付けて遺体に補充する…アルバイト学生の仕事

 

 

昼前に私達ファントムトリオがやって来た時に、バイトの子達が来ていて製造業補充中…

 

 

その中に2部長の妹子がいて顔色が良くない。

 

話しを聞くと…

「始めての死臭と、死体を見てショック」だったみたい。

まぁ…お嬢ちゃんにはよく有る事。

 

でも…

あまりにも元気が無く泣き出しそうだったので「なしたん?」と他のバイトに聞くと……

 

納体袋に入っている死体を見てはイケない…と言ったのに見てしまったみたい

 

 

でもまぁ…見るな!と言われれば見ないワケにはいかないからね……

 

で…三重になってる納体袋の中には……

孤独死して復元せずに火葬する青緑鬼が膨らんで入っていて…

吐くのも失神するのも忘れるくらいショックだったようだ。

 

 

 

因みに…後輩社長は以前、半分以上溶けた遺体を見て、フルフェイスの防毒マスクを外す間も無く…

マスクしたまま吐いて…顔面にゲロパックした

 

 

ただ、私達葬式屋は…

縁が出来た死人のお陰で、莫大な売り上げと利益を得て…社員全員が生活出来るんだよ妹子ちゃん…

 

 

だからこそ私達のホールディングス定款の第二章

遺族や親族に抵抗してでも遺体の尊厳を守る」と定めている………

 

 

…………すると、たまたま通夜がある遺体を引き取りに来たロリポップ常務が

 

「おい、妹!目標貯蓄額500万円!!貯めるんだろ!」と……

 

 

結局、これで妹子は立ち直ってしまう(;¬_¬)

 

彼女の貯金…いやお金愛は筋金入りだΣ(・ω・ノ)ノ


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   地獄の沙汰も金しだいは…確かにある

 

 

       ………ゆっくり時が過ぎてゆく午後…