死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

『風化』させない事より『教訓』を得る事…それを『語り継ぐ』事

 

昨日は終戦の日

 

記念日などと言うと生前予約をしてくれている戦中派、戦前派の生き残りのじいちゃん、ばあちゃんに嫌な顔をされる。

 

生前予約をくれたじいちゃんばあちゃんに時々戦中戦後の話をされる事がある

 

空襲から命からがら逃げ延びた…

食べ物も無く…あの頃は大変だった…

戦争はもう懲り懲りだ……と私達に話をする。

 

でも……ピーンと来ない。

 

知覧の特攻平和会館を見ても

可哀想とは思うけれど隊員の本当の気持ちなど判らない…

 

感覚や感情というものを伝えるというのは非常に難しいからだ。

 

様々な事件.事故.災害を

   『風化させてはならない』と言う

 

しかし

それらは時と共に風化し忘れ去られる。

 

どんな悲惨な出来事でも

幾ら『風化させてはならない』と訴えても、

当事者が、その出来事に依り…得た本当の感覚や感情は誰にも伝わらないからだ

 

二つの原爆の記憶を始め

関東大震災阪神淡路大震災東日本大震災熊本地震、土砂災害、噴火などの災害や事件、事故……

 

その時の出来事として人々の記憶に強く残っているけれど、時と共に忘れ去られる

 

戦争も震災も事件も事故も必ず

風化し人々記憶から

ただの記録に変わっていく。

 

だけと……遺るものもある。

 

      それは…『教訓』

 

 

関東大震災の折に大火災が起きた。

だから…地震が来たら『火を消す』という教訓。

 

過去に東北で起きた津波から

津波てんでんこ』という教訓が生まれ、それにより奇跡が起きた。

 

大切な事は『風化させない事』より

  事象から『教訓を得る事』なのだ。

 

教訓を導く事が出来るのは、起きた事象の当事者だけ。

 

その辺にいる

一般人やマスコミや評論家などが『教訓』などと、偉そうに語っても誰の記憶にも残らない

 

事象の被害者や当事者の方

 

語り継ぐ『教訓』を導き出す事が出来るのは貴方達だけなのですよ。

 

風化は早い……記憶から記録に変わる時間はそう長くはないのです………

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あなたは教訓を、あなたの大切な人々に伝えましたか?