死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

美しさは角っちょに現れる…その1

 

読者の皆さんは

う~ん…あまり見ている方は居ないかな…?

 

日曜日の21時からEテレでやってるクラシックや古典芸能の番組。

 

 

ウチは葬儀の内容故に、

二つの直轄局やオーケストラの連中、私達役員は録画してまで見ている。

 

 

昨日、水死した婆ちゃんを連れてきたキャンディは、月末の古典芸能が大好き


f:id:however-down:20210301225219j:image

      (文楽  人形浄瑠璃)

 

 

中でも「狂言」「歌舞伎」「文楽」「人形浄瑠璃」そして大好物が「能」と来て

 

私達なんか足下にも及ばないくらい知っている

 

 

人間五十年、化天(下天)のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか


f:id:however-down:20210301231238j:image

           (敦盛)

 

多分、大くの日本人が知っている「敦盛」などの哲学過ぎる作品は、二人ともあまりお気に入りではないが

 

 

「土蜘蛛」や「船弁慶」などの妖怪物は、立ち回りが派手で大好き

 

 

f:id:however-down:20210301232206j:image
        (土蜘蛛)

 

実際に土蜘蛛の糸は、一度お別れ会で使った

 

 


f:id:however-down:20210301230005j:image

 (船弁慶  平知盛の亡霊と義経の立ち回り)

 

 

キャンディは車の中で見た「船弁慶」の、昨日の弁慶のおじさんが格好いい (≧∇≦*) と大騒ぎ

 

私は子供の判官(源義経)が、ジッとしていられなくて、小刻みに揺れてるのが可愛いの何のってね………

 

 

……………朝、総務局に行くと「船弁慶」の話しで盛り上がっていたけど、私やキャンディみたいな事じゃない

 

静御前」と「平知盛」の二つのシテをやってたおじさんの指先の美しさ

 


f:id:however-down:20210302000909j:image

 

 

例え扇を持っていても

 


f:id:however-down:20210302000959j:image

 

 

扇を持つ手の先端や関節は美しく

 

日曜日の静御前は、


f:id:however-down:20210302003235j:image

 

 

指先、指関節10ミリに静御前の別離の悲しみが凝縮され

 


f:id:however-down:20210302003500j:image

 

 

平知盛の亡霊が持つ長刀を掴む指先には

 


f:id:however-down:20210302004646j:image

 


f:id:however-down:20210302004809j:image

 

 

 武芸者の優美な力や

     霊力さえ感じる……

 

 

 

  ………………つづく…

 

 

 

私に下着を見せなさい

 

今日から三月

       春だ … (^-^o)

 

 

昨日は

今年度最後の下着の検査を行った (-ω-;)

 

もちろん、ズボンを下げてパンツの黄色い染みを検査するワケではない

 


f:id:however-down:20210228202914j:image

 

 

私達のグループでは

受験生にコロナやインフルエンザ、冬の風邪を感染させるのを防ぎ、自らも感染しないように

 

女性社員には毛糸のパンツや婆シャツを、

男性社員には、ラクダのもも引き、ヒートテックの上下の着用を期限付きで義務付けしていて、当然、私も履いたり着たり…

 

 

 

 

昨日が着用義務付けの期限。

 

 

義務化以降、毎月一回の下着検令がある。

 

何の事はない

男はズボンの裾をちらっと見せるだけ、

女はブラウスの隙間からちらっと見せるだけ

 

 

これでちゃんと履いていれば、その場で3000円現金でもらえ

履いてなければ500円もらって怒られる。

 

凄いシンプルで分かり易いシステムだ。

 

 

一番最初の検査では、数名の霊柩車運転手がもも引きを履いていなくて、

500円もらって、散々専務とロリポップ常務に怒られたけど、その後は全員履いている。

 

 

最初はゴワゴワするかと思っていたけど、一度履いたら暖かくて脱げなくなる。

 

薄着て寒暖の差が大きくなると体が疲れてしまい風邪を引く。

引いた風邪がコロナなら非常に面倒くさいワケで……

 

 

昨日来た霊柩車の若い運転手さんに

「あんた、明日からもも引きと長袖のシャツを脱ぐの?」と聞くと

 

『いや~脱がないっスよ。寒いですから』だそうだ。

 

 

当社ではもも引きの効果が出たのか、誰一人発熱や体調不良を訴えず、元気に年度末を迎える事が出来た

 

期末手当も前年と同額を社員達に支給出来る

 

 

遺体搬送会社では、若い社員達が密に成らない程度でじゃれ合う。

 

そんな姿を窓から見る見と、

総裁の責任を果たせている実感が湧いて……

 

 

    私は幸せな気持ちになって来るんだ

 

 

……………

 

深夜……復元施行をしていると、

キャンディが新たな風呂場で水死した婆ちゃんを連れてきた ( ̄0 ̄)

 

 

「ボス、変な時間に起こされて、疲労の極みにて候(そうろう)  (o_ _)o」と

 

私も見たけど、キャンディは昨日のEテレでやってた「能」の “船弁慶” を見た様なので

 


f:id:however-down:20210301000846j:image

     (船弁慶 平知盛の幽霊)

 

 

『冷蔵庫に100円の“赤まむしドリンク”が御座候。然らばまとめて2.3本、飲んで候らえ』と返した。

 

 

「遠慮無く頂き候…」と

    ホントに3本飲んだ Σ(・ω・ノ)ノ

 

 

そして船弁慶の話をし始め

能の動きや能面、地謡のマスクを音楽葬に取り入れられないかへと進む……

 


f:id:however-down:20210301002420j:image

   (コロナ感染防止の為、地謡はマスク)

 

 

         ………続きは後日に

 

 

 

ファフロツキーズのアメと花束と..

 

虹が架かる空には雨が降ってたんだ

虹はいずれ消えるけど雨は草木を育てていくんだ

虹が架かる空には雨が降ってたんだ

いつか虹が消えてもずっと僕らは空を見上げる……

 

 

昨日の夕方前

 

世界のおわり  “Rain”で、あのお母さんの葬儀一切が終了した

 

 

 

 

 

 

この演奏はお母さんの為じゃない。

 

娘さんが

人生を一人立って歩む手向けの演奏

 

 

彼女の会社の女性社員達は、「一人ぽっちは可哀想」と、通夜の前日から有給を取り交代で彼女と過ごし寄り添い続ける……

 

 

久しぶりに

“義侠と仁愛”を持つ仲間たちを見た

 

 

訃報を新聞に出したからなのかコロナ騒ぎの中、通夜には何だかんだと100人近く会葬者が参列

 

 

   導師の読経が始まり…………

 

       ………法話が終わる

 

 

お母さんの思い出のスライドショーにリンクしながら後輩社長のバンド“シュレーゲムジーク”がサプライズで演奏する

 

 

 みんな笑ったり泣いたり………

  忘れられない時間を共有し記憶した

 

 

 

彼女の会社は

家族経営…と言っても、50代の夫婦二人で経営する、従業員数が10数名の小さな商社

 

入り婿の社長はともかく、奥さんの専務が、昭和の少しお節介な女傑の“お袋さん”で

私達の専務の旧式って感じ

 

 

みんなこの女傑のお袋さんが大好きで、義侠と仁愛を持つという影響を受けているみたい

 

女性社員は通夜振る舞いでも彼女の為に笑みを忘れず……

 

    その笑みが倒れそうな彼女を支えていた

 

 

 

通夜振る舞いの後、その場に女性社員全員が追加でやって来たニャンコ達にまみれて泊まっていった

 

 

 

私が復元室で施行していると

     保証局長がやって来て

 

 

桃さん、復元施行は私がやるから、あの娘さんの為に世界の終わりの“Rain”をピアノで弾き語りをやってくれない?

 

キーボードとコーラスは麻理鈴

私は快く受ける

 

 

保証局長は、社員達から彼女が写っている画像を集め、技術局にピアノ譜面にリンクする映像を頼んだ様だった

 

 

告別式が終わり出棺

 ……社員達全員が同行していった

 

 

 

リハーサルも終わり………

 

皆が戻って来て顴骨法要を行う

 

 

最後に保証局長が挨拶をする

 

「本葬義の最後の演奏です。

この演奏は亡くなられたお母様にでは無く、これからの人生を一人立って歩む娘さんの為

また、深い仁愛をお持ちの社長ご夫妻と社員の皆様の為に演奏させて頂きます」と…

 

 

………私は歌う…

 

魔法は いつか解けると 僕らは知ってる

 

月が咲いて太陽が今枯れた

傘を差し出す君に映る僕は濡れてない

水たまりに映る僕は雨に濡れてた

 

ノエルちゃんは、譜面台にゆったりと座り、シッポをタクトの様に振る

 

 

すると………

斎場の奥から人間表現学部の女の子二人が、踊りながら娘さんに「ファフロツキーズの飴」を手渡す。

 

次に新体操の二人が空を飛ぶ様に現れ、赤いバラの花束を渡す

 

 

幸せなような 涙が出そうな

この気持ちはなんて言うんだろう

 

ファフロツキーズの夢を見て起きた

涙が頬で乾いていた

 

 

彼女は涙が溢れ

専務さんが彼女の肩を抱いていた

 

 

ミュージカルの女の子二人は

かすみ草を持ちバラの花束に添える

 

 

大きな花束……

私も涙が止まらない

 

 

虹が架かる空には雨が降ってたんだ

虹はいずれ消えるけど雨は草木を育てていたんだ

虹が架かる空には雨が降ってたんだ

忘れないよ こんな雨の日に空を見上げてきたこと

 

 

ノエルちゃんが目を見開く

 

 

キャンディがピエロの出で立ちで参上

 


f:id:however-down:20210228124021j:image

 

 

娘さんに

西洋のお辞儀“カーテシー”で風船を手渡した

 

 

いつの間にかに

社員達が彼女の周りに集まり、手を握り彼女達も歌う…………

 

 

雨が止んだ庭に 花が咲いてたんだ

きっともう大丈夫

 

そうだ 次の雨の日のために 傘を探しに行こう

 

 

お母さん、貴女の娘さんは大丈夫。

こんなに素晴らしい仲間たちがいるのだから

 

 

     さようなら…お母さん

 

 

 

……………葬儀一切が終わった後…

 

あのお袋さん専務がやってきて「素晴らしい葬儀ありがとう」と追加で代金を支払おうとしたので

 

 

「女の葬儀社の矜持です。

    追加料金はありません」と答えたが

 

 

「それならば、皆さんへの心付けです」と、私に握らせた。

(もちろん参加者全員に平等に分けた)

 

 

  このお袋専務さんとは

    長い付き合いになりそうだ

 

 

 

すべては貴方の心のまま

 

………昨日からの続き…

 

 

キャンディは

日本やアジアの民俗学を学びに来た「修士」

「供養しなければ祟るって、日本人の先祖の霊はヤクザなのか?」と、本質を突いてくる

 

 

(幽霊が存在すると仮定して……)

そもそも、

死人が祟ると言うものは、生きてる者が死んだ者に負い目を感じていて、仕返しされるのではないか?と不安に駆られている時に、

たまたま自分や自分が属している集団に良くない事が起きた時「おおー祟りだ」となるわけ

 

「ただの気象現象なのに、平安時代の清涼殿落雷事件が菅公の祟りになったのもそれですよ」

とキャンディが続ける。

 


f:id:however-down:20210227085101j:image

 

 

「御住職も祟りなんて無いと思ってますよね

浄土宗4派は、死んだら即浄土に行くのだから祟る暇は無い」

 

「祟る祟られるは、物心付いた時からの刷り込み。先祖への追善供養も、残された者が安心する為にあるのです」

 

「死んだ先祖が、子孫に祟ると言うのは日本だけ」

 

「祟られる者は、自主的に祟られているの」

 

と、まあこんな感じで霊による祟りを全否定した。

 

 

キャンディのヤツ……

さっきまでわざとらしく、辿々しい日本語で話していたのに、いつのまにかに“デーブスペクターになってるが…… ( ̄0 ̄)

 

 

彼女の言っている事は正しい見方

 

そもそも

何故、死んだ者が一方的に生者に祟るのか?

 

と、私が言うと

 

 

そう言えばボスが嫌っていた、死んだ商売ライバルの画像を貼って踏みつけて歩いていたんでしょ?

 

けど、ボスは無事で会社も大きくなっている。

生者が死者に祟る実例で、今も祟りを実施中

 

結局、考え一つだけなんですよ

 

 

おかげで…みんなにドン引きされてしまった

 

 

例えば

私は嘘をつきました。

 

嘘はいけない事、だからバチがあたる…

そんな風に潜在意識に書き込まれている人には、必ずバチと思える事が起きるのですよ

 

因果応報って言うけど、原因にともなう結果って言うのは潜在意識に何が書き込まれれているかに依って決まる。

 

 

私が時々行く「将門の首塚」で、ブッシュマンの“ニカウさん”が立ち小便をしました。

 

これ、三井物産の重役が立ち小便したなら、祟りで次の日、チンチンがポロンと落ちるけど、

ただの石だとしか思ってないニカウさんには何も起こらず、オシッコしてすっきりで終わる。

 

妖精の私がまだ人だった頃

首塚に向かってチャーミングな“おなら”をしても祟り殺されないのは、

「小娘がおならをしたくらいで祟るヤツなどただの小者」とホントに思っているから。

 

 

先祖が祟る?

それで子孫が滅んだら、祟ったその先祖、そのまたの先祖に「お前、何やってくれたんだ馬鹿者」と祟ったヤツが祟られるよ。

 

 

よいかな?

すべては貴方の心の赴くままに結果が出るの

 

 

    ある私の読者さん…

      早く気付いておくれ

 

 

 

 

 

へ~ 先祖って祟(たた)るんだ

 

昨日はキャンディの在籍している大学に用事があって、久しぶりに学食でコーヒー飲んでると

 

私達の前に座った女の子達が、最近占ってもらった「霊感占い」の話しで盛り上がって、私達の席まで丸聞こえ (o_ _)o

 

聞いてるうちにアホ臭くなってきて力が抜ける (-ω-;)

 

 

まあ、誰が何を信じようと私には無関係だけど、読者の皆さんへ言いたいのは一つだけ。

占星術数秘術、手相や易など「統計学」が元になっている占いはともかく……

 

 

霊やら守護霊や神なんかが出て来きて、

    貴方の未来を占うモノは眉唾だよ。

 

 

ちょっと想像して下さい。

 

貴方は不幸にして今、死んでしまいました。

貴方には家族の未来が分かりますか?

 

 

そんなの分かるワケない

 

死者 (つまり様々な霊や神) が、貴方より知っている事は

 

   死ぬって事と、死んだ後の事だけでしょう

 

何故か貴方の事を占い師が知っているのは、貴方の外見やコールドリーディングで、貴方自らペラペラ喋っているからだ………

 

 

……………そんな大学での出来事を、

一昨日の膵臓癌で亡くなったお母さんの葬儀の導師を頼みに行った真宗大谷派の寺で、

勉強会に集まっていたおばちゃん達と住職に話しをしながら羊羹と玉露を御馳走になった

 

 

その話しの中で

「先祖が祟る」って話しになり……

 


f:id:however-down:20210226063904j:image

 

 

………そこへ“坊守”の奥さんと、

この寺で行う葬儀の打ち合わせの為にやって来たキャンディも混ざって「祟り」その物の話しになる

 

彼女は

「供養しなければ祟るって、日本人の先祖の霊はヤクザなのか?」と、本質を突いてくる

 

 

そもそもキャンディは

日本やアジアの民俗学を学びに来た「修士」で、その様な事象にちょっとうるさい………

 

       ………………つづく……

 

 

母ひとり 娘ひとり..仲間いーっぱい

 

昨日から

一人の遺族が第4ラボ斎場に泊まってる。

 

私と同年代の女の人

普通に正社員で働いている様だ。

 

 

この女の人のお母さんが膵臓癌で亡くなって、私達の所へやって来た。

 

 

この親子も私や専務と同じで

様々な事情があって母娘だけの家族、親戚縁者と縁が切れている。

 

 

4ラボに迎える指示を出したのは専務の配慮

 

母親が亡くなるって事の心の準備は出来ていたとは言え、ショックは大きいからね。

 

ここには心を癒す大らかな自然がある。

昼過ぎにタヌキがやって来て、保証局長と二人でご飯をあげたそうで

 

「ゆっくり瞬きして…」

 

タヌキも瞬きを返してくれて

彼女の手から直接ご飯をとって食べてくれて、やっと笑みがこぼれたそうだ。

 

心の傷を癒やしてくれるのは時間だけ、傷の癒しを早めてくれるのは暖かい者だけだ

 

 

 

専務が心配してわざわざ担当を変更し4ラボに様子を見に行った時、話しの中で

 

「親族は?」と聞くと、

小さい時に離婚してから一度も会って無いし、何処に居るかも連絡先も分からない。

 

知る必要がなかったから母も自分に教えなかったし、私も必要が無いから探しはしない。

否が応でも必要になった時、向こうが現れたり、自分が探し出すでしょう。

 

でも、今はその必要が無い

 

私と専務と同じ。

 

 

少し前に「早く親戚を探すべき」と読者の方にコメントを頂いたが…

 

知る必要が無い事は、知らなくて良いんだよ

 


f:id:however-down:20210225002658j:image

 

 

部屋のカメラを確認すると

保証局長、随行秘書、遺族の女性の三人で、にゃん玉達を抱っこして、“猫吸い”しながら楽しそうに話している。

 

表情には影があるけど

彼女の目は「生きて行く」覚悟をした目だ

 

一人ぽっちになっても生きていけるってね

 

 

そう…どれだけ悲しくても、生きて行くしか無いんだ

 

お金が無いから火葬だけって言ってる貴女…

会社の同僚がお金を出し合って葬儀を出してくれるそうで、先ほど代金を支払って行った

 

 

ならば、私達もそれに応えようじゃないか

会葬者が絶対忘れない葬儀

 

 

みんなが大好きな貴女と

貴女の大切な仲間達とお母さんの為に……

 

 

 

クラスメートのその後

 

取り留めの無い防備録………

 

 

昨日の昼下がり

 

高校の時のクラスメートが子供連れで歩いているのを見かける

多分、買い物した帰りの様だった

 

 

このクラスメートは、

  私を当人の友人の葬儀に呼んだ人

 

 

 

その後のクラスメート全員の事は、気にもしていないが、

 

ラボ斎場に入り復元工程を済ませた後、通夜前にロビー演奏する「鬼滅の刃」数曲のリハーサル………

 

 

…………なんか昼間に見たクラスメートが気になって気が乗らない……

 

 

秘書の女の子が入れてくれた番茶とカステラを食べながら、パンツ売りの女帝に電話した

 

 

彼女は電話に出るなり

「パンツとブラを5セットか?」と煩いので、仕方ないから買ってあげた…(o_ _)o

 

『葬儀に居たあのクラスメートを見かけたんだよね。あれ今、何やってんの?』と聞くと

 

「あれって誰?」

『ああ、○○だよ○○」と

 

 

パンツの話しに依ると

クラスメートの葬儀の後、離婚が成立してコンビニの早朝バイトをやりながら、実家で親と生活してる。

 

巷では、コロナで解雇された人が大勢いて、募集すると人が集まる。だから小さい子供がいるとバイトやパートも敬遠されるそうだ。

 

「何さ?雇うつもり?」

『まさかだよ、まさか。他の人達は?』

 

 

彼女は、昔の保険のおばちゃんの様に

「何でそんな事まで知っているのか」ってくらい知っていた。

 

マルチネットワーカー擬きを舐めるんじゃないと笑っていたけど、びっくりしたって…

でも、久しぶりにクラスメートの悪口に花が咲いた。

 

 

まあ、そんな会話の中で……

上手く行かない連中は、自分の意見も無く、如何したら良いかもハッキリしない、決断もせず、嫌なら逃げるだけ。

誰かに何かを与えて貰って文句しか言わない連中ばかりだったな………

 

 

そんな月並みな結論しか出てこない。

 

私が見かけたクラスメートも、死んだクラスメートも同類だった………

 

 

「モモ、私らってさ

  結構頑張っていると思わない?」

 

『ああ、確かに頑張っているわな』

 

「頑張りついでに、ひかり(後輩社長)ちゃんのも買ってあげてよ。新製品が出ても訪問出来ないから売り上げが2割減ってるんだ」

 

 

このしたたかさこそが

自分や家族、大切なものを守るんだよね………

 


f:id:however-down:20210224013043j:image

 

 

    生きて行くって事

      本当に難しい事なんだ

 

 

 

      ……………取り留めのない防備録