「ほ~れ、ドンドン食え!!」
今までの記事に何度も書いたが、私達は心が疲れ弱くなった時、凶暴な雄イノシシの肉を大量に食べさせられる
しかし、この“牡丹肉の洗礼”で
もう何人ものうつ病になりかけや、うつ病になった職員が無理矢理回復させられている
昨日の夜、麻理鈴に食わされていたのは元キャバ嬢の“茜”ちゃんヾ(^^ )
“茜ちゃん”…
本当に感性と感情が豊かな優しい女の子。
そして育ち方故に「自分の弱さを知っている子」。だから私も頭が下がる
彼女は親身になって遺族や故人の為に行動してくれるんだよ
昨日の早朝
彼女が以前ボランティア活動で訪問していた一人暮らしの婆ちゃんが病院で亡くなり、息子夫婦や親族は遠方で
病院で清拭の後、私達の斎場へ連れて来た。
専務に寄ると、
茜ちゃんは枕飾りを用意し、婆ちゃんの乱れた髪を直し手を握りながら生きている様に話しかけ枕元で泣いていた
暫くたって息子夫婦が到着
実子の奥さんとは自宅や病院で数回顔を合わせた事があり、お互いの顔を見るなり手を握り合い二人とも号泣したそうだ。
問題はその後、
この葬儀は2部長が社長を務める葬儀子会社で施行するのだけど、
そこの連結前からいるオヤジ社員に
「悲しむ権利は遺族や親族にある。なのに葬儀屋のお前がなに泣いてんだ?」と
偉そうに遺族や私達や子会社社員の前で聞こえる様にネチネチやって、そばに居た子会社の女の子が麻理鈴と専務に通報。
このオヤジ…2部長に隠れて他のパート社員にパワハラやってたのも発覚
逆に丸1時間、お母さん顧問弁護士も呼んで、徹底的に譴責したら「自己都合」で退職したよ。
「お前に茜の何が分かるんだ?!」
「お前の為に泣く人間など居ねえ!」とか、麻理鈴は、ここに書けない言葉で存在全てを否定し、別の斎場から飛んできた2部長は茜ちゃんに深く謝罪した
「悲しむ権利は遺族や親族にある。だから葬儀屋は泣いてはいけない」
これ、そこらの葬儀屋でオヤジ社員やお局社員が偉そうに語る言葉で、以前ウチもそうだったけどやめた。
私達が生活出来るのは故人や遺族がいるからであって、だからこそ私達は遺族や故人と共にあるべきで
故に遺族と共に悲しみ、涙を流す。そう決めたんだ
まあそれでも…茜ちゃんやっぱり元気ないんだよ
色々あり過ぎて。
だから、こんな時は「イノシシ」を食う
一番美味しいのは牡丹鍋なんだけど、塩コショウやマジックソルトで、臭くてシンプルだけど豪快に食べる。
茜ちゃんは涙の跡をホッペタに付けながら、口の周りは脂だらけヾ(^^ )
「アネゴ~ご飯も食べるー」
牡丹肉の洗礼にあった者は信じられないくらい食べるんだよ
茜ちゃんはどんぶり飯二杯も食べて、大きく口を開けた明るい笑顔が戻った(#^_^#)
この子には、
純度の高い清らかな笑顔こそ似合うんだ(^-^*)
…………桃子の日誌…