死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

摩訶不思議な人形の話

 

おーいあんた達、

“お気に入り”があったら教えな、使わないお人形は明日燃やして供養するよ~

 

と、毎年秋の彼岸の終わり頃に「おニャンコ大神」の部屋で過ごしてる「胎児ちゃん」に声を掛ける

         すると

 

時々、部屋にある人形数体が横を向いたり、倒れてたりするんだな……


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当社の総務局には、帰り先が無かったり、まだ帰れない“妊娠周期12周目未満”の胎児ちゃんの遺骨や遺髪が、一定期間ペンダントに入って過ごしてるんだけど、

 

実体を持たないこの子達が、体を持って遊べるようにと人形を置いたのが始まり

 

 

監視カメラの映像では

突然コロンと倒れたり、ホンの1コマ2コマの内に横向いたり……

でも私達は気にならないんだよ

 

だって死んでも次があって

体が本質では無く、体の何処かにある何か?が本質なんだって事を体現してるし

それに私達の仕事の環境は病院と似てるからね、いちいち気になどならなくなる

 

ビビってるのは、先日記事に書いたコックリさんの“豆ちゃん”くらい。

 

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今年はケロロ小隊のタママ二等兵がひっくり返った。彼はもう暫くお残り……

 

 

タママと他の人形を分けて出し、他の人形は炎による供養をする

みんな彼岸の「おはぎ」を食べて日光浴

 

新たに子供達の依り代になってくれる人形達も並んで食べて……



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生まれて来た本来の職務を完遂した人形達は、明日の朝此岸へと渡る。

 

 

あちら側に渡っても総務局から巣立った亡き胎児ちゃんの遊び相手をしてあげてね

 

その子のお母さんはまだ此岸へ渡るワケにはいかないから……

 

 

       今まで本当にありがとう……

 

 

 

        ……………桃子の摩訶不思議な体験…