死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

初めて死体に触れる…

 

緩和病棟………

死ぬのを待っている患者が寝てる病棟だね

 

一昨日、16歳女の子社員の杏奈ちゃんを連れて緩和病棟に遺体を迎えに行った。

彼女は初めての本格的な外勤……

 

「え~あの子可愛い!!社長、新しい子?」と、ナースステーションでも大人気、私も鼻が高いヾ(^^ )

 

 

まあ、病室に着くまてに神妙な表情に整え、ストレッチャーと中に入る。

 

遺体の搬送先を決めて

看護師の清拭を補助しストレッチャーに乗せてると、杏奈ちゃんがヤバそうな表情になっていて………

運転手のおじちゃんに

「遺族を面会ルームへ」移動させ……

 

 

奥に職員専用トイレがあるから早く行きなさい。遺族に見られたらダメだよ~

 

                彼女は走って行った ( ̄0 ̄)

 

 

見えたんだよ

  末期の癌が………

 

私は麻痺して何も感じ無いけど、初めて触れた遺体がそれだとPTSD級のショックがある

 

寝台車に乗せて

アレクちゃんに「お願い」と言うと、目をランランさせ走って彼女の車へ………

 

杏奈ちゃんはアレクちゃんにしがみついて大声で泣いてたそうだ。

 

 

遺体の安置前に

私は復元施行を受注し、復元室で施行を初めた…………

 

夕方前に、癌が飛び出した部位の切除も終わり、新しい胸が技術ラボから届いて接合。

痩せこけた顔や腕も元通りに充填。

 

死んでいるけど生きている遺体に戻し………

杏奈ちゃんを復元室に呼んだ。

 

 

「いいかい、私達は遺族と故人との最期の時を、最高のひとときにする事が仕事なんだよ。」

「音楽葬なんかは二の次なんだよ」と言って先程の遺体を見せた。

 

彼女は暫く動けなくなった………

 

 

………………夜遅く、保護者の老夫妻に事の次第を話して……総務局でイノシシの焼肉。

 

「遺体が気持ち悪くて吐いた?普通にあるよ」

「ひかりさん(後輩社長)は、フルフェイス防毒マスクしたまま吐いたよ」

「あの遺体はまだ大した事ない、もっと凄いのを復元してるよあの四人……」

 

罪悪感で落ち込んでいた杏奈ちゃんは、いつの間にか何時もの杏奈ちゃんに戻っていた。

これが凶暴な雄イノシシの力だ (^^)/

 

 

彼女もご飯を食べながら

ゲロの話が出来るくらい成長したヾ(^^ )



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さあ、みんなで、魑魅魍魎が闊歩する冥府魔道を行こうじゃないか