昨日の
会葬者40人程の素朴で、
でも、暖かい通夜のミニコンサートで……
健常者が劣等感で立ち直れなくなる
障害者ポルノを披露した
当社で障害者らしい障害者は２人。
一人は病院ベッドで寝たきりの編曲家………
もう一人、手も脚も首も動かず、車イスに乗りっぱなしの女の子
昨日の通夜で……
「努力を嫌い…頑張る者達を馬鹿にする、
何者にも成れない健常者はゴミだ」
と証明する演奏を披露した
彼女の披露した演奏楽器は
「ジャムボックス」と云う電子楽器
彼女はハーモニカを演奏しようと努力したけど、上手く吹けない。
何かが違う…と、麻理鈴にボソッと……
４時間後にはジャムボックスを手にしていた
この楽器は息の吹き方や方向、舌先を使って自由自在に演奏する
彼女は
麻理鈴と、後輩社長の音楽葬メタルバンド…
「シュレーゲ ムジーク」
をバックに演奏した
パーカッション、ガホン、ハーモニカ、アコーディオン…そして麻理鈴がピアノ
持ってる楽器はいつもと違う………
……産まれたての…………
ピュアなアルマズを煌めかせる為
バンドの女の子達は、自分のキャラを簡単に捨てた
ちょっと前にラグビーで流行った言葉「ONE TEAM」ってのがあったけど、これを仕事に持ち込むと……
「パワハラだ！！」と、なる
“皆さん一丸となってる”…と読者の皆様に言われたりするけど
私達の会社も同じって云うかもっと酷い。
会社の目標は一つだけど
働いている目的がそれぞれ明確に違う
故に目標を、期日前に達成する以上の成果を出すから口出しするんじゃネエ！
が皆のモットー
だから総務局の社員に私は「明確な指針」と「目標数値」を示すだけ
だけど皆に共通する「目標」や「目的」が現れた時……
いつの間にかに一つの魂になる
メンバー達は、
夜遅くまで麻理鈴と喧嘩しながら練習する車イスの女の子を見ていた
「努力し頑張るものには…与えられる」
だから車イスの女の子の為に
自分のキャラを捨てて彼女を輝かせる
それに
誰かの為に頑張る事が清々しいからだ
演奏は全員のサンバから始まり
麻理鈴と車イスの女の子のデュオ
ラストは全員で「ビタースィートサンバ」
演奏中に、人間表現学部の学生達のミュージカル風寸劇や創作ダンスを交え……
飛び入り参加のキャンディが、
大きく腕を広げ、舞いながら遺族には白いバラを、故人には青いバラを捧げ
見事なロイヤルカーテシーで深く頭を下げる
皆、彼女の為に
この様子は
スコットランド、アメリカ、オーストリアの留学生がいる連絡所にも配信されている。
私は通夜でのフルオーケストラ演奏中にも関わらずこの配信を見た
これ以上素晴らしく、
しかも努力を馬鹿にする負け犬の健常者を、馬鹿にする障害者ポルノは無い
辻井伸行氏のピアノ演奏を見て聴いて、
「目の見えない人でもピアノを頑張っているのだから、私も頑張ろう」
と思う者が居ないのと同じ
私を含めた健常者は、
必ず潜在意識の片隅に、障害者を見下す何かを住まわせている。
彼の演奏技法による演奏は、健常者ピアニストのちっぽけな優越感が……
劣等感に変わる瞬間を味わわせるからだ……
感無量……………
皆、泣いた
情操教育の為
配信を見せていた子供達は震えている
普段、みんなでイジって楽しくやってる…
車イスのお姉さんの「執念」に触れたからだ
斎場の後ろ……
立ち上がって拍手をしている彼女の母
紛れもなく
貴方が産んだ娘だよ
生きていても…もう貴女の手の届かない場所で花を咲かせている………
小さく可憐で…でも大地に深く根を張った美しい花だ
………
お母さんは娘と二人っきりでお寿司を食べ
幸せいっぱいに見えたそうだ
この日から
障害者の娘から「自慢の娘」になった
スコットランドの女の子達から
「私達のバグパイプと一緒にやろう！」とメール
いらっしゃい…
我が「虎の穴」にようこそ
そして………
私は、頑張る人、努力を惜しまない全ての人に、この言葉を送る
臨む兵、闘う者、皆、陣烈れて前に在り
………Bobby jean
