昨日…私はロリポップ常務の横に居る
従軍看護婦のばあちゃんに諭された………
昼下がり…車いすの女の子がある幼稚園に「読み聞かせ」に呼ばれ訪問
来年度の寄付に付いても話があった為、私達役員も同行
車いすの子は
絵本の主人公を演じる様に語り…子供達を引き付けた
数題読んだ中に
『泣いた赤鬼』があった。
「人々と仲良く成りたい赤鬼が青鬼に相談する…
青鬼の一計で赤鬼は人と仲良くなれたが、代わりに青鬼は、扉に貼り紙をして旅に出てしまい、赤鬼は親友を失ってしまう」
そんな話………
車いすの女の子が
園児や母親達に物語の感想を聞いたり……
『青鬼さん可哀想』だねって……
いつの間にか
ロリポップのばあちゃんが、私の頭をポンポンとする
私を諭す様に……
私はこのばあちゃんが生きてる時に
彼女(ロリポップ)は『死なば諸共で捨て身』のあなた(私の事)をとても心配している。
皆があなた(私)の事をとても大切にしているのに、あなたは自分をいとも簡単に棄てようとして大切にしない。
それでは皆、価値の無いものを大切にする愚か者という事になる。
指揮官先頭は当たり前だけど、もっとみんなに助けを求めなさい……
こう言われた事がある
この話は従軍看護婦のばあちゃんに言われた事と同じ……
赤鬼は青鬼が大好きで大切な親友だったのに、青鬼は自分が犠牲になり、赤鬼との友情を捨ててしまった。
赤鬼は心から傷付いた………
そう、可哀想なのは赤鬼なんだ
会議も終わり
皆、行くべき場所へ向かう
ばあちゃんは私の背中をポンと押して、大好きな可愛いロリポップ常務と幼稚園を後にした。
私は車の中で背負い込んでる責任と云う重荷を下ろすと…涙が出てきた
ノエルちゃんは随行秘書に
『カーテンしめろ!』と言ってくれ…私に寄り添ってくれた
私はノエルちゃんを抱きしめながら泣いた…
涙が止まらない…………
何故か…分からないけどいっぱい泣いたんだ…