この頃…
当社技術ラボの第一試験炉で火葬が増えている
モグラ、ネズミ、小さな鳥、稀にカラスなどの小動物……
第四ラボ斎場の保証局長が持ち込み、自分で火葬していく
原因はこれ………
ニャンコのお土産 ( ̄0 ̄)
この間、時間差で3件の遺体を送り出す家族葬の準備、
半ミイラ化死体の再水和処理と、事故死の復元2工程目の引き継ぎに第四ラボへ入る
………最近の葬儀形態は
小規模だけど内容が豪華で濃い家族葬と、
防疫対策にモノを言わせた立礼焼香の大規模葬がトレンディーになっている。
通常一般葬が極端に減り……
ただの家族葬をやったり、簡単簡素な葬儀しか思い付かなった頭の弱い葬儀屋は、収益が悪化の一途で経営がかなり厳しい
…………ラボ斎場に入ると…
保証局長が、外でタヌキの「溜めウンコ」の処理と、動物たちの非難トーチカの清掃と防疫対策をやっていた
「最近のゲリラ豪雨と高温で、時々タヌキ一家が降りて来る」
「私(保証局長)のそばでもドッグフードを食べてくれる様になったよ!」
と、嬉しそうに言ってる
トーチカは分散物質貯蔵に使っていた為、エアコンの空気を流し込んでいて、外より遥かに涼しい
横を見ると……
タマちゃんが寝ているベランダの窓際に、ネズミかモグラの死体が落ちていて
『あれか……?』
「そ、あれ!!」
読者の皆さんも、一緒に暮らす…
散歩やパトロールで外に出るニャンコの中にも「お土産」を持って来る仔はいませんか?
あれを置いていくのは
ゲリラ雷雨の時にキュービクルとキュービクルの隙間で雨宿りしていた男の子ニャンコ
冷たい綺麗な水と
マグネシウム結晶の出来づらいカリカリと、猫缶のご飯を出したら「ウニャ~イ、ウニャ~イ」と保証局長の顔見ながら食べたそうで………
それ以来、雨宿りしたり、タマちゃんとニャンコの集会をしたり……
でも、中には入らない。
だから、水とご飯だけをあげていると……
ある日……獲物のモグラを咥えてやって来て(タマちゃんが来た事を教えてくれる)保証局長の前にポトリと置いて「食えニャー」と……
彼女は「どうもありがとう!」と御礼を言ってモグラを部屋の中へ……
代わりにご飯とお水を出した……
以来、この仔が見せてくれるドヤ顔が可愛くて、2カ月近くも物々交換が続いている
………彼らタマちゃんと何度も鼻チューして、タマちゃんO.Kしてるのに、中には絶対入らない
彼は、彼の縄張りを守らなければ成らないからね……
でも、困った時には保証局長に頼り、
ちゃんと助けられた対価を支払って行く。
保証局長と彼は対等の関係なんだ
人はこの大切な関係性を忘れている……
…………ただ、
ロリポップ常務の前で、カラスのお土産はかなり困る。
《こんな感じ…だったそうだ》
頭にたんこぶを作って失神したからね…………
保証局長はニャンコのお土産を火葬する
でも、何故か誇らしそうだ
そろそろ台風の季節………
去年は私達の知恵の不備で、コウモリを1羽助ける事が出来ず死なせてしまった…
今年はしっかり対策を取った
さあ…みんな非難しにおいで
「一宿一飯」のおもてなしだよ o(^-^)